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「行動起こすのは皆さん」被爆者の小倉さん、ノーベル平和賞記念フォーラムで英語で訴え

産経ニュース / 2024年12月11日 21時39分

フォーラムで被爆体験を証言する小倉桂子さん(中央)と朝長万左男さん(右)=11日午前、オスロ(木下倫太朗撮影)

日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞受賞を記念したフォーラムが11日午前(日本時間同日午後)、ノルウェーの首都、オスロ市内の大学で行われた。フォーラムには、いずれも被爆者で英語通訳の小倉桂子さん(87)と長崎大の朝長万左男(ともなが・まさお)名誉教授(81)が招待され、被爆体験を英語で語った。

ノーベル委員会が主催するフォーラムには、2017年に平和賞を受賞した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のメリッサ・パーク事務局長らも参加。核戦争のリスク軽減や核軍縮をテーマに議論した。

8歳の時に被爆した小倉さんは約40年間、他の被爆者や自分自身の経験を英語で世界に発信してきた。フォーラムでは「死ぬ前に核が一つたりともない地球を目にしたい」と訴え、集まった聴衆に「行動を起こすのは他の誰でもなく皆さんです」と語りかけた。最後に「核なき世界はやってきます」と声を上げると大きな拍手が起こった。

朝長さんは次世代に向け「核保有国と非保有国の若い世代が手を取り合い、力強く協力していくべきだ」と呼びかけた。

終了後、小倉さんは報道陣の取材に応じ「(フォーラムを機に核廃絶へ向け)僕もやろう、私も知ろうと思ってくれたら幸せ」と話した。(オスロ=木下倫太朗)

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