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NIE全国大会京都大会 売れる新聞提案/名所ガイド新聞作成

産経ニュース / 2024年9月24日 11時28分

「売れる新聞」のアイデアを取材するAIC国際学院京都初等部の児童ら=8月2日、京都市下京区の京都経済センター (篠原那美撮影)

起業家教育と記者体験融合 AIC国際学院京都初等部

8月1、2の両日、京都市で行われたNIE全国大会京都大会で、インターナショナルスクールによる実践発表も行われた。探究学習に力を入れているAIC国際学院京都初等部は、2年生が「売れる新聞」づくりに取り組んでいる。担当の田口直也教諭は、新聞になじみの薄い小学校低学年の児童らが新聞の作り手としての当事者意識を持てるように「起業家教育」と「記者体験」を融合した授業を行った。

田口教諭は、児童らが新聞社の経営者の立場になって「どうしたら売れる新聞になるか」を考えさせる授業を展開。児童らはその過程で、新聞社の仕事や新聞の特性について学びを深めた。加えて「新聞を売りたい」という気持ちを持たせるために、児童が自ら記者となって社会課題を取材する体験も組み込んだ。

取材内容は児童らにとって身近なおもちゃを題材にした。

同校は玩具メーカー、ピープル(東京)と授業連携協定を結び、昨年度、児童らは「男の子だけ、女の子だけでなく、誰でもみんなが遊びたいと思うおもちゃ」の開発に取り組んだ。

今年度は、玩具店を取材し、商品棚が男の子向け、女の子向けに分けられている理由を調査し、店員から「子供は好きなおもちゃを選ぶが、大人がジェンダーを気にして買わないことが多い」といった現状を聞き出した。

田口教諭は「体験を通じて『性別で遊べるおもちゃが制限されるのはおかしい』という考えに至った。子供たちはこの考えを多くの人に伝えたいという思いを募らせ、『売れる新聞』作りへのモチベーションにつながった」と説明した。

会場では、子供たちが考えた売れる新聞のアイデアが披露された。

「子供モードなら漢字にふりがなが付くなど、読む人に合わせて変わる新聞」「日本語でも英語でも記事を聞けるようにすれば、目が見えない人も外国人も新聞の中身が分かる」などの提案が相次いだ。

さらに、会場に集まった大人に「売れる新聞」のアイデアを取材して回った。児童らは聞き取った意見も踏まえ、2学期に「売れる新聞」づくりを進める。(篠原那美)

4教科の切り口で地元紹介 京都聾学校高等部

京都府立聾(ろう)学校高等部(京都市)1~3年の生徒10人が、「とっておきの京聾探究新聞」(8ページ構成)を作成した。

新聞作りは探究活動の一環として生徒が記者となり社会、美術、体育、英語の4教科の切り口で、〝地元案内紙〟を取材・執筆した。

美術では、京都の染め物文化として「藍染」をテーマに、染料のタデアイ栽培から染色、巾着やパーカづくりまで実践した過程を写真とともに紹介。海外で「ジャパン・ブルー」と呼ばれる歴史もたどった。体育は大正期、京都YMCAを通じて日本に入ったバスケットボールの歴史を調べた。

英語は、学校にほど近い金閣寺(同)で、生徒が外国人観光客に訪日理由などをインタビュー。それらを踏まえ、外国人向けに英語リーフレットを作成するまでの活動をたどった。社会は北野天満宮(同)の「なで牛」の由来や、複数の愛称を伝えた。

新聞名やレイアウトは生徒が話し合って決め、指導にあたった橋本尚也教諭は「取材や紙面作りなどに、生徒が積極的にコミュニケーションする姿勢がみられた」と評価した。(飯塚友子)

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