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皇族方の考え「宮内庁は理解を」 秋篠宮さま、皇族数確保策巡り 59歳お誕生日会見で

産経ニュース / 2024年11月30日 0時0分

秋篠宮さまは30日、59歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち赤坂東邸(東京都港区)で記者会見し、皇族数確保策として、女性皇族が結婚後も皇室に残る案が議論されていることを巡り、宮内庁は該当する皇族方の状況や考えを「知っておく必要がある」との見解を示された。

政府は令和4年、皇族数を確保する方針について①女性皇族が結婚後も皇室に残る案②旧皇族の男系男子を養子に迎える案-などを盛り込んだ有識者会議の報告書を国会に提出。衆参両院議長による各党の意見聴取では、①はおおむね賛同が得られた一方、女性皇族の配偶者や子の扱いなどを巡り意見が分かれた。②も結論が出ず、立法府の総意をまとめるための協議が続いている。

秋篠宮さまは制度への言及は「控える」とした上で、議論で該当する皇族方は「生身の人間」とご述懐。少なくとも、そのご活動や生活を支える宮内庁の「然(しか)るべき人たち」は、皇族方が「どういう状況になるのか」「どういう考えを持っているか」を理解しておくべきだと述べられた。

会見ではこの1年を振り返り、特に印象に残る出来事として元日の能登半島地震を挙げられた。その後の大雨による二重災害にも触れ、犠牲者に哀悼の意を表するとともに、「速やかな復旧を心から願っております」と被災者に寄り添われた。

三笠宮妃百合子さまの薨去(こうきょ)を受け、「大変寂しい」と心境を明かされた。10月に右大腿(だいたい)骨を骨折された上皇后さまが、リハビリで順調に回復してきていることについては、「嬉(うれ)しく思いました」と安堵(あんど)の表情を見せられた。

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