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女子高生チームがスイスで素粒子実験 検出器を自作、コンテスト最優秀で実現

産経ニュース / 2024年9月27日 18時17分

欧州合同原子核研究所(CERN)で手作りの素粒子検出器を設置する、日本チームの高校生(加速キッチン合同会社提供)

素粒子物理学の研究で知られる欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)で日本の女子高校生チームが素粒子の検出実験に成功し、27日に文部科学省で記者会見を行った。日本の高校生がCERNで実験を行うのは初めてで、現地に約2週間にわたって滞在した。

チームは、素粒子の一種である「ミュー粒子」の検出器を手作りで開発。CERNの加速器ビームラインで、検出器がミュー粒子の軌跡を測定できることを確かめた。

CERNでは毎年、世界中の高校生から実験の提案を受け付け、最優秀の3チームに実験の機会を与えるコンテストを開催。今年は過去最多の461件から日本とエストニア、米国の3カ国が選ばれた。

チームは、素粒子物理学に興味を持つ中高生を支援する加速キッチン合同会社(仙台市)の活動で出会った5人のメンバーで結成。リーダーの松下千穂里さん(女子学院高校2年)は「CERNという憧れの場所で、モチベーションの高い仲間と実験ができ、素晴らしい経験となった。将来はCERNで研究がしたい」と笑顔で話した。

検出器は、ミュー粒子を使って古墳など大型の構造物の内部構造を探る「ミュオグラフィ」を、安価に小型の装置で行えることを目指した。今後、実験で得られたデータを詳しく解析して、論文投稿や学会発表を行うほか、作った検出器を中高生の実験に使ってもらうなどの活動につなげたいとしている。(松田麻希)

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