福間香奈女流五冠の先手で始まる 将棋のヒューリック杯白玲戦第1局

「ヒューリック杯第4期白玲戦七番勝負」第1局で初手を指す福間香奈女流五冠（右）。左は西山朋佳白玲＝31日午前、東京都港区の「グランドニッコー東京台場」

将棋の西山朋佳白玲（29）＝女王・女流王将＝に福間香奈女流五冠（31）＝清麗・女流王座・女流名人・女流王位・倉敷藤花＝が挑戦する女流タイトル戦「ヒューリック杯第4期白玲戦七番勝負」（ヒューリック主催）の第1局が31日午前、東京都港区の「グランドニッコー東京台場」で始まった。

女流棋界を牽引（けんいん）する両者が白玲戦七番勝負で激突するのは3期連続。西山白玲の2連覇か、福間女流五冠が奪還するか、注目の一戦だ。

対局は、妊娠している福間女流五冠の体調を考慮し、特例としてテーブル・椅子での対局と和服非着用が認められた。この日は福間女流五冠、西山白玲の順に対局室に入室。福間女流五冠は和服調の模様が入った黒色のワンピース姿、西山白玲は和服姿で、それぞれ登場した。

第1局のため、振り駒が行われた。振り駒は、タイトル戦のヒューリック杯棋聖戦を特別協賛しているヒューリックの西浦三郎会長が行い、福間女流五冠の先手と決まった。

定刻の午前9時になり、立会人を務める野月浩貴八段（51）の合図で対局が始まった。両者とも飛車を横に動かす振り飛車党で、福間女流五冠は中飛車に構えた。対する西山白玲も向かい飛車とし、戦型は相振り飛車となった。

持ち時間は各4時間で、同日夜には決着する見通し。