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懐かしくて新鮮な昭和レトログッズが満載 埼玉・羽生市「キヨチ博物館」  埼玉「館巡り」

産経ニュース / 2024年11月23日 13時0分

外観は倉庫のようだが中に入るとレトログッズの宝庫=埼玉県羽生市(昌林龍一撮影)

昭和生まれの人には懐かしく、平成生まれの人には新鮮な昭和のレトログッズを建物を埋め尽くすほど展示している。アニメ「魔法使いサリー」の本もあり女性も楽しめる。ガラスケースに入ってなく展示された希少な展示品もあるので、子供を連れていく場合は保護者は気をつけよう。

キヨチ館長が中学生で本屋でふと手にしたのが、下町風景を繊細なタッチで描く漫画家の滝田氏ゆう氏の作品。30代になって数千冊を収集し、自分の家では収蔵しきれず、羽生市との縁もあってこの場所で展示したのが博物館の始まり。岡本太郎氏やピカソの作品まであって驚いた。

ガラスケースには、ゲームに関する本やアイドル雑誌が並ぶ。すがやみつる氏の「ゲームセンターあらし」の本や、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」作者の秋本治氏が、デビュー時のペンネーム「山止たつひこ」名で出版した希少作品も保存されている。郷ひろみさんやアグネス・チャンさんらのデビュー時が写った雑誌もあった。

記者がフロアで個人的に一番感動したのが、昭和の小学校時代に楽しんだ「マジックアイス」。缶を開けると炭酸シャーベットがクリームソーダのようなもこもこ上に伸びる缶食品だ。まさか令和で出会えるとは思わなかった。アメリカンクラッカーもあった。

奥の部屋には、穴から出てきたモグラ人形をたたく懐かしの「もぐら退治」のゲーム機がど-んと置かれている。ルーレットを光がくるくる回る子供もできるギャンブルゲーム「ピカデリーサーカス」もあった。

キヨチ館長は「あそこに面白いところがあるよ、と県内外の人に知ってもらい羽生市の地域振興の一つになれればうれしい」。館長は収集したさまざまな分野の情報に詳しいので話すと楽しく本当に勉強になる。(昌林龍一)

キヨチ博物館

漫画家、滝田ゆう氏の作品のコレクション展示から始まった博物館で、館名は漫画に登場する主人公の名にちなむ。寄贈などにより「マイコン」時代のゲーム本やタレント雑誌の「GORO」など懐かしいレトログッズを展示している。見学希望者がいる場合と駐在ボランティアがいるときに開館するため、事前にメール(kiyochi@tuginani.com)でコンタクトを取ってからの来館が必要。

■アクセスガイド

羽生市藤井上組(かみぐみ)1061の1。東武伊勢崎線羽生駅からタクシーで約5分、徒歩約35分。市バスで羽生駅東口から藤井上組下車。東北自動車道羽生インターチェンジ(IC)から約10分。正午~午後5時、ボランティアメンバーが駐在。駐車場有(5台)。入場料は入場者の判断による寄付金制。

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