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スリランカ大統領選開票で現職が落選 IMFとの再交渉掲げる野党2候補の争いに

産経ニュース / 2024年9月22日 19時54分

【コロンボ=岩田智雄】インド洋の島国、スリランカで21日に投票された大統領選挙は22日、開票作業が進み、最初の集計で過半数を得た候補がなく、上位の野党候補2人の票を再集計することになった。ウィクラマシンハ大統領は落選し、今後、経済危機にあるスリランカを支援する国際通貨基金(IMF)や債権国との関係に影響が出る可能性がある。

投票時の第2、3選択候補の票数を含めて当選者を決める。上位2人は左派連合・国民人民勢力(NPP)を率いる野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)と最大野党、統一人民戦線(SJB)のプレマダサ党首(57)。

ウィクラマシンハ氏は、IMFや中国、日本など債権国の協力を得て経済再建を進めた。実績への評価はあるが、増税など痛みを伴う改革や政治家の汚職疑惑が国民の反発を招いた。野党候補2人は、改革を巡りIMFとの再交渉を掲げる。

初回集計で優勢のディサナヤカ氏はマルクス・レーニン主義者で国政指導の経験がなく、国際社会とどう関係を築くのか見通せない。インドでは対中傾斜への警戒感もくすぶる。プレマダサ氏は、IMFを主導する米国や欧州との距離が近く中国とは疎遠とされる。

スリランカは、巨額債務で2022年にデフォルト(債務不履行)に陥った。中国に南部ハンバントタ港の運営権を引き渡したのは「債務の罠(わな)」の典型とされる。

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