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中国で見なくなった日本人の姿 ビザ免除措置「政治問題化」で復活せず 北京春秋

産経ニュース / 2024年9月25日 7時0分

今夏、中国を訪れる外国人が増えた。国家移民管理局によると、7~8月の出入境者数は前年同期比30%増の延べ1億1千万人で、うち外国人は52・8%増の1089万人だった。実際、北京の観光地でも外国人観光客の姿は目立っており、北京のホテル関係者は「欧州を中心に外国人客が戻ってきた」と話す。

中国が短期滞在査証(ビザ)の免除措置を拡大したことが背景にある。昨年12月にフランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、マレーシアを加えるなど対象国を広げている。

一方で、日本人の免除措置は新型コロナウイルス禍を機に停止したままだ。日本側が再開を要望しているが、中国政府は中国人の訪日でも同様に免除する「相互主義」を新たに求めて応じていない。日系企業幹部は「政治問題化してしまった」との見方を示す。

訪中外国人の内訳は明らかでないが、日本人は少ないとみられる。今夏、内モンゴル自治区を訪れたが、現地の観光業者は「ここ数年、在留邦人を除いて日本からの旅行者を見たことがない」と語った。以前は、砂漠緑化のための植樹活動で現地を訪れる日本人も多かったという。日中外交筋は「日本人へのビザ免除では中国も恩恵を受けていた。これは中国側も分かっているはずだ」と指摘する。(三塚聖平)

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