1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. アジア

中国メディア、深圳男児殺害犯は「反社会分子」で「愛国」とは無関係強調 政府批判警戒か

産経ニュース / 2024年9月21日 17時47分

【北京=三塚聖平】中国広東省深圳市で日本人学校の男子児童(10)が登校中に男に刺されて死亡した事件に関し、中国メディアは愛国主義教育が事件につながったとの見方を否定している。中国当局は「偶発的な事件」だと強調し、社会問題などに原因があるという批判を打ち消そうとしている。矛先が中国政府に向かうのを警戒しているとみられる。

中国のシンクタンクも関与するニュースサイト「観察者網」は21日までに掲載した論評で、中国の交流サイト(SNS)の一部の投稿が、事件を「愛国主義教育の責任にしている」と指摘。そうした見解は「世論の焦点をそらす」ものだと警戒した。歴史問題や東京電力福島第1原発の処理水海洋放出で日本を批判することは「ヘイトスピーチ(憎悪表現)ではなく、大義凜然(りんぜん)たる正義の行いだ」と主張した。

その上で論評は、女性や子供に危害を加える人間は「反社会分子」であり「愛国」とは関係がないと強調した。中国の一部にも、事件に極端な愛国主義教育が影響しているという見方がある。

一方、中国の動画投稿アプリ「快手(クアイショウ)」は21日、日本と中国の対立をあおるなどした90余りのアカウントに対し閉鎖などの対応を取ったと発表した。日本に関するものがどの程度対象になったのかは不明だ。ただ、中国のインターネット上では日本人学校について「スパイ養成学校」といったデマを広める動画などが今も多く残っている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください