中国大使「深圳の事件、冷静に対処する」 都内で中国建国75年レセプション

中国建国75年のレセプションであいさつする中国の呉江浩駐日大使＝26日、東京都内（桑村朋撮影）

在日中国大使館は26日、東京都内のホテルで中国建国75周年を祝うレセプションを開いた。呉江浩駐日大使はあいさつで、中国広東省深圳市で起きた日本人男児刺殺事件に触れ、「亡くなった子供に深い哀悼の意を表する。中日両国は冷静に問題に対処し、次の段階に進むために有効な措置を講じる必要がある」と述べた。

呉氏は「中日関係は依然、多くの困難と課題がある」と指摘。日中は地方レベルでも人の往来が活発になりつつあるとして、双方が平和と友好の精神で各種問題解決に取り組む必要があるとした。

一方で事件について、中国側は法に基づき処理しているとした上で、「あらゆる暴力行為を厳しく取り締まる」と強調した。

中国は1949年10月1日に建国。レセプションには政界や経済界から1300人以上が出席し、日本側からは公明党の山口那津男代表らが参加した。（桑村朋）