露主導軍事同盟、カザフで合同演習 アルメニアは不参加、足並みの乱れ続く
産経ニュース / 2024年9月27日 8時24分
ロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構」(CSTO)は26日、中央アジアの旧ソ連構成国カザフスタンで合同軍事演習「不滅の同胞団2024」を開始した。10月7日まで。タス通信が伝えた。期間中に指揮・統制能力を高める訓練などが行われる。
演習にはCSTOの加盟6カ国のうち、ロシアとベラルーシ、カザフ、キルギス、タジキスタンが参加。ロシアとの関係悪化を背景に昨年、CSTOの活動への参加凍結を表明した南カフカス地方のアルメニアは部隊を派遣しなかった。
ロシアは演習を通じて「勢力圏」とみなす旧ソ連諸国との連帯を深め、ウクライナ侵略で進んだ国際的孤立を打破したい思惑だ。ただ、CSTOに加盟する中央アジア3カ国はウクライナ情勢をめぐって中立的な立場を維持し、ロシアから一定の距離を置いている。
さらに、アルメニアのパシニャン首相は近年、係争地ナゴルノカラバフ地域を巡る隣国アゼルバイジャンとの紛争でアルメニアを支援しなかったとして、ロシアとCSTOを繰り返し非難。CSTOを脱退する可能性も示唆しており、CSTOは足並みの乱れが続いている。(小野田雄一)
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