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万博にウクライナ参加へ パビリオン出展、復興への取り組みアピール

産経ニュース / 2024年11月23日 14時29分

パビリオンなどの建設工事が進む人工島・夢洲(ゆめしま)の万博会場予定地=10月11日、大阪市此花区(本社ヘリから、彦野公太朗撮影)

ロシアの侵略を受けるウクライナが、来年4月に開幕する2025年大阪・関西万博に参加する方針を固めたことが23日、分かった。戦時下にあるウクライナは、パビリオン建設にかかる費用が高額であることから参加に否定的だったが、「日本側の支援を受けられることとなり、方針を変更した」という。世界約160カ国が出展する万博を通じ、復興に向けた取り組みをアピールする。

ウクライナ政府関係者が明かした。出展形態は日本側が建設した建物を利用して費用負担を抑えられる「タイプB」か、より小規模な「タイプC」のパビリオンになる見通し。今後、政府代表の任命や出展内容の詳細を決める。民間からも、海外事業を展開するウクライナ企業などが展示に参加する可能性がある。

ウクライナ政府内ではもともと「出展を目指すべきだ」との声もあったが、戦争の終結が見えないなか巨額の出展費用を負担できないと判断し、参加を見送る意向を示していた。

一方、ロシアは昨年11月に万博からの撤退を表明した。日露関係の悪化などから、出展を取りやめたものとみられている。22年2月に始まったロシアによるウクライナ侵略は現在も続き、東部の戦線では激しい戦闘が続いている。(黒川信雄)

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