ノーベル平和賞を受賞する被団協がオスロに到着 10日の授賞式で核廃絶訴え
産経ニュース / 2024年12月9日 9時35分
【オスロ=黒瀬悦成】ノーベル平和賞の受賞が決定した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の被爆者ら代表団が8日夜(日本時間9日未明)、ノルウェーのオスロ国際空港に到着した。授賞式は10日に行われ、田中熙巳さん(92)ら3人の代表委員が登壇してメダルと賞状を受け取る。
代表委員3人は、空港内のVIPターミナルで報道陣の取材に応じた。
受賞後に演説が予定されている田中さんは「核情勢が非常に厳しくなっている」と述べた上で、演説では「被爆者が訴えてきたことをさらに強く訴え、若い人たちに引き継いでもらいたいという願いを話したい」と語った。
田中重光さん(84)は受賞について「先人たち全ての被爆者の受賞と思っている。二度と被爆者をつくらないため頑張っていきたい」とした。
箕牧智之さん(82)は「オスロに来ることができて大変光栄に思う。戦争、核兵器大嫌い、平和が一番」と強調した。
授賞式は10日午後1時(同午後9時)から開かれる。同夜には晩餐(ばんさん)会も催される。田中さんらは11日、ノルウェーのストーレ首相らと面会する。
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