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検事総長から政界へ…尹錫悦韓国大統領の2年半 日米韓協力強化も国会運営に苦慮

産経ニュース / 2024年12月14日 18時33分

韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は26年間、検察官としてのキャリアを積んで検事総長にまで上り詰め、政界へと転じた異色の経歴の持ち主だ。「人に忠誠を尽くさない」との信念のもと、時の政権におもねることなく、保守系の朴槿恵(パククネ)元大統領や革新系の文在寅(ムンジェイン)前大統領の側近ら政界中枢の汚職捜査を手がけて国民から注目された。

2022年3月の大統領選に向けた出馬表明では、「崩れた自由民主主義と法治を立て直す」と決意を語った。与党「国民の力」の候補者として、野党「共に民主党」候補だった李在明(イジェミョン)代表との大接戦を得票率0・73ポイント差で制した。

当時の大統領府、青瓦台を「帝王的権力の象徴」として批判し、国民に解放すると公約。就任直後に大統領府を竜山の旧国防省庁舎に移転し、国民との対話姿勢を強調した。

外交政策では国際社会の自由・平和・繁栄に貢献する「グローバル中枢国家」を目指すと宣言。核・ミサイル開発を誇示する北朝鮮をにらみ、日米韓の安全保障協力を重視した。

対日外交では昨年3月、いわゆる徴用工問題で韓国側が賠償相当額を支払う解決策を発表するなど関係改善を主導。同盟国の米国に国賓訪問し、米キャンプデービッドで日米韓首脳会談を行うなど外交成果を挙げた。

一方、国内では金建希(キムゴンヒ)夫人の株価操作やブランド品の収受などの疑惑を追及する野党と激しく対立。大学医学部定員を大幅に増やす政策に反発した研修医らの職場離脱が長期化するなど、医療に深刻な影響が及んだ。

内政の混乱を背景に今年4月の総選挙で与党は大敗し、野党「共に民主党」が国会で過半数を握った。尹氏の支持率は右肩下がりとなり、「非常戒厳」宣布の直前には20%を割り込んでいた。(石川有紀)

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