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イスラエルとヒズボラ、非難の応酬 空爆巡り「停戦違反」と主張

産経ニュース / 2024年11月29日 20時49分

【カイロ=佐藤貴生】イスラエルと、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラは28日、両国政府の間で発効した停戦に違反したとして互いに相手を非難した。イスラエルのネタニヤフ首相は政権寄りの民放のインタビューで、ヒズボラが停戦合意の枠組みに違反すれば「激しい戦争」になると述べて警告した。

ロイター通信が伝えた。イスラエル軍は28日、レバノン南部でヒズボラのロケット弾保管施設を爆撃した。こうした攻撃は27日の停戦発効後、初とされる。また、イスラエル軍はレバノン南部周辺の複数の場所に不審者が乗った車が来たため、停戦違反とみなして発砲したとしている。

ヒズボラ側は「(自宅がある)村に戻ろうとした人々を攻撃した」とし、停戦に違反したのはイスラエル軍だと批判した。

イスラエル軍報道官は29日までに、自国との境界に近いレバノン南部の60以上の村に住民が帰還するのを当面は禁じるとし、X(旧ツイッター)に対象地域を記した地図を投稿した。

合意によると、停戦期間60日のうちにイスラエル軍はレバノン南部から段階的に撤収し、ヒズボラは南部を流れるリタニ川以北に撤収する。南部には代わってレバノン軍が展開し、停戦監視に当たる。

イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザでも攻撃を続けている。パレスチナ通信は28日、過去24時間にガザ全域で、攻撃によって少なくとも48人が死亡したと報じた。

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