ATMで18億円一斉引き出し事件の司令塔か 容疑で山口組系組長逮捕 警視庁 

産経ニュース / 2017年3月16日 5時5分

(産経新聞)

 17都府県のコンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)で約18億円が一斉に引き出された事件で、警視庁が不正作出支払用カード電磁的記録供用などの容疑で、指定暴力団山口組系組長の男を逮捕していたことが15日、関係者への取材でわかった。警視庁は男が一連の事件で主導的な役割を担っていたリーダー格だったとみている。事件ではこれまで全国で約170人が摘発されており、警視庁は指示系統など事件の全容解明を進める。

 関係者によると、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊に逮捕されたのは、北海道に拠点を構える山口組系の3次団体組長の男(49)。今月上旬に逮捕された。男は上部組織の山口組系2次団体で最高幹部も務めている。

 事件は昨年5月15日朝に発生。東京、愛知、大阪、福岡など17都府県のコンビニATMなどから、南アフリカの銀行が発行したカード情報が書き込まれた偽造カードを使って計約18億6千万円が引き出された。

 調べによると、男は昨年5月15日に都内のATMで実行された現金引き出しをめぐり、カードを提供するなどした疑いが持たれているという。

 警視庁はこれまで、ATMから現金を引き出す「出し子」や犯行の手順を指示する指示役、出し子の勧誘役など計22人を逮捕。犯行グループには山口組系組員など暴力団関係者が含まれており、複数の小グループの存在も確認されている。新たに逮捕された男は、これらの複数の小グループをまとめる役割を担っていた疑いがあるという。

 警察庁によると、不正引き出しに関連したとして全国の警察がこれまでに摘発したのは計約170人。このうち指定暴力団の関係者は計6団体約20人に及んでいる。警察当局は、犯行グループが大規模なため、グループの司令塔には暴力団の上級幹部が関わっていた疑いがあるとみて捜査していた。

産経ニュース

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