皇居の上空約1380メートルを通過 エールフランス

産経ニュース / 2018年10月11日 15時45分

エールフランス離陸経路

 羽田空港から8日深夜に離陸したパリ行きのエールフランス機が、騒音被害を防ぐために定められたルートを外れて7キロ以上北上し、東京都千代田区の皇居など都心の上空を低空で飛行していたことが11日、分かった。国土交通省によると、気象条件などで着陸をやり直すために到着便が都心を低空で飛ぶケースはあるが、出発便が今回のような飛行をするのは極めて異例。運行の安全上、問題はなかったが、国交省はエールフランスに説明を求めるなど、詳しい経緯の調査に乗り出している。

 航空機はパリ行きエールフランス293便(ボーイング777)。8日午後11時13分、大田区の羽田空港C滑走路から北向きに離陸し、東京湾へ右旋回する本来のルートから外れて直進した。事態に気づいた管制官が11時14分、空港から約7キロ離れた品川区の京急新馬場駅付近の上空を飛行中の同便に旋回を指示。同便は東へ航路を変えて11時15分に皇居付近の上空約1380メートルを通過、旋回して11時16分に江戸川区の荒川付近から東京湾へ出た。

 同便は日本時間の9日、パリに到着。国交省はエールフランスを通じてパイロットへの聞き取りなどを要請している。

 国連機関の国際民間航空機関(ICAO)は、航空機や飛行場の運用について各国でルールを定めて航空会社などに周知することを求めており、搭乗員らは内容を把握し順守する必要がある。

 羽田空港でも政府が規則を定め、「航空路誌」で周知。騒音防止のために発着便は都心を避けて東京湾上空を飛行する決まりになっており、離陸便は上空200メートルまで上昇後、可能な限り早く旋回しなくてはならない。

 国交省の担当者は「管制からの指示を再三無視するような場合は航空法違反に当たる可能性があるが、今回は指摘後すぐにルートを修正しており、パイロットが航空路誌を失念していたか、誤解していた可能性が高いのでは」と話した。

産経ニュース

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