【世界文化賞 受賞者のことばから】第1回

産経ニュース / 2018年5月17日 11時22分

マルセル・カルネ氏(佐波孝弘撮影) 

 「人生は美しいものと考えています。醜いもの、惨めなものは好まない」(マルセル・カルネ)

 世界文化賞授賞式後の平成元年10月28日。東京で開催された特別上映会で、映画作家の信条について問われ、こう語った。

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 「重い伝統と闘いながら、それをどう乗り越えていくかが、われわれの課題なのです」(ウンベルト・マストロヤンニ)

 あちこちに古代彫刻が放置され、道行く人に語りかける街、ローマ。1500年前に建てられた近郊の邸宅に住み、取材に訪れた記者に答えた。

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 「科学技術が日々新しくなるように、音楽も新しくなくては発展がありません」(ピエール・ブーレーズ)

 パリにあるIRCAM(音響・音楽の探究と調整の研究所)が当時の仕事場。コンピューター技術や科学による音楽創造を研究していた。

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 ◇第1回(平成元年)

 ○絵画部門 ウィレム・デ・クーニング(1904~97年、米国抽象表現主義の第一人者)

       デイヴィッド・ホックニー(1937年~、ポップアートなど20世紀を代表するアーティスト)

 ○彫刻部門 ウンベルト・マストロヤンニ(1910~98年、20世紀イタリア彫刻の先駆者)

 ○建築部門 イオ・ミン・ペイ(1917年~、ガラスとコンクリートを使った明快な建築で知られる)

 ○音楽部門 ピエール・ブーレーズ(1925~2016年、クラシック界に変革をもたらした現代音楽家)

 ○演劇・映像部門 マルセル・カルネ(1906~96年、名作「天井桟敷の人々」の映画監督)

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 世界文化賞受賞者が発した印象的な言葉を紹介する。(敬称略)

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