異例の自粛要請 識者「正しく理解し適切な行動を」

産経ニュース / 2020年3月26日 21時32分

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、東京都をはじめ首都圏の知事が不要不急の外出自粛を呼びかける動きが広がっている。過去に例のない要請だが、われわれはどう過ごせばいいのか。識者は「要請の意図を正しく理解し、パニックにならずに適切な行動をとってほしい」と呼びかける。

 「(密閉、密集、密接の)いわゆる『3密』を避ければ、感染拡大はある程度コントロールできる。何が危ないのか、何をしたら感染するのか、ほかの人にうつしてしまうのかを理解し、行動を変えないといけない」。東北大大学院の押谷仁教授(ウイルス学)は、こう指摘する。

 「人々の行動を(3密を避けるように)変えないと3~4週間後には首都圏で医療崩壊が起きる」と警鐘を鳴らす一方、「公園に犬の散歩に行っても感染の可能性はゼロに等しい。満員電車も、時差出勤などの工夫は必要だがライブハウスとは違って声を出す状況ではなくクラスター(集団感染)は発生しにくい」として、手洗いや消毒といった従来の対策を改めて徹底するよう呼びかけた。

 東京女子大の広瀬弘忠名誉教授(災害・リスク心理学)は「感染症のリスクはゼロにならない。安全と危険との間の妥協点を見いだし、普通の生活を続けるべきだ」と提言する。

 スーパーなどで買い占めが発生していることについては「モノがないわけではなく、生産も普通に行われている。不安から過剰な購買行動が起きている」とし、「必要のないモノを買う行為は他者の生活を侵害する迷惑行為。われわれは運命共同体だという意識を持つことが大切だ」と話した。

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