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「コロナより絆」広がる自主飲み・路上飲み 「2密」は避けられず 夜間の人出増加、感染者数と連動

産経ニュース / 2021年4月7日 23時12分

 政府が新年度の歓送迎会の自粛などを呼び掛けるなか、「自主飲み」「路上飲み」など、屋外での飲酒が広がっている。3密(密閉・密集・密接)のうち、「密閉」を避けられるとはいえ、西村康稔経済再生担当相が感染者集団(クラスター)が発生していることを示唆。感染リスクは否めず、感染拡大を助長する可能性がある。(坂本隆浩、鬼丸明士)

 6日午後8時過ぎ、飲食店が時短営業を間もなく終える新橋駅近く。新社会人の男性6人がコンビニに向かっていた。近くの居酒屋で1次会を終え、これから缶ビールを買って近くの広場で飲むという。

 グループの20代男性によると、都内での研修後はみな全国に配属されるといい、「歓迎会もなく、個人的な宴席も控えるよう言われているが、コロナよりも同期の絆を強めたい。自粛することで失われるものの方が大きい」と話した。

 このグループだけではない。時短要請を受けた閉店時間の午後9時を過ぎると、駅近くの桜田公園ではマスクを着けず、1メートル前後の距離で缶チューハイなどを手に談笑するグループが複数みられた。

 定期的に周辺を巡回している警備会社の男性社員(34)は「特に混み合うのは金曜日の午後9時過ぎ。4月以降は特に多く、ほとんどの人はマスクを外している」と話す。

 コンビニなどでの酒類の販売は飲食店と違って時間に制限はない。路上や公園での飲酒は事実上、野放しだ。感染リスクが高いとされる3密だが、野外とはいえ、密集して密接に会話することに変わりはなく、飛沫(ひまつ)感染が広がるリスクは十分ある。西村経済再生相も路上飲みのリスクを訴えている。

 コロナ禍でなければ、歓送迎会真っ盛りの時期だが、企業も自粛を呼び掛ける。今年120人を採用したキリンホールディングスは、入社式を開催したものの、研修はオンラインを併用。新入社員には夜の会食を控えるように求めている。

 ただ、東京都内では夜の人出が伸びている。

 システム会社「アグープ」のスマートフォンの位置情報を基にしたデータによると、6日午後9時台の新橋駅周辺の人出は火曜の夜としては今年最多を記録した。緊急事態宣言が発令された1月7日夜と比較すると、約4割増となった。

 蔓延(まんえん)防止等重点措置区域に指定された大阪、仙台の繁華街で人出が減少しているのとは対照的だ。人出と歩調を合わせるように都内の7日間平均の感染者数は3月上旬を底に、増加し始めている。

 東京駅周辺の繁華街を巡回している70代の男性巡回員は「こんなんじゃ感染が広がるのも当たり前だよ」と眉をひそめた。

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