米次期政権のアジア統括ポストにキャンベル氏 対中強硬唱える知日派
産経ニュース / 2021年1月14日 8時14分
【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米次期政権は13日、ホワイトハウスに新設するアジアを含むインド太平洋地域担当の高官ポストに、オバマ前政権で国務次官補(東アジア・太平洋担当)を務めたカート・キャンベル氏を起用することを決めた。キャンベル氏が理事長を務めるコンサルタント会社「アジア・グループ」が明らかにした。
キャンベル氏は国家安全保障会議(NSC)の「インド太平洋問題調整官」として、政権のインド太平洋政策を統括する。NSCでは従来、アジア上級部長がこの分野の政策を担当してきたが、新たなポストではキャンベル氏の権限が拡大するとみられている。
キャンベル氏は知日派として知られ、オバマ前政権が進めようとした、米国の外交・安保政策の中心軸をアジアに移す「アジア回帰(ピボット)」戦略の提唱者とされる。
民主党の中では「対中強硬派」に位置付けられ、次期政権としてはキャンベル氏の起用で日本や韓国などの同盟諸国に対し、中国の脅威を見据えたアジア関与の強化を図る立場を示す狙いがあるとみられる。
キャンベル氏は今週、外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」の最新号に発表した論文で、米国は「アジアへの真剣な再関与」が必要だと指摘し、中国との「戦略的競争」には超党派の取り組みを目指すべきだと強調していた。
一方、バイデン次期大統領は13日、開発援助を手掛ける国際開発局(USAID)の長官に、オバマ前政権で国連大使を務めたサマンサ・パワー氏を起用すると発表した。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
バイデン政権が新設した「アジア担当」にキャンベル元米国務次官補、対中牽制役に 識者「共和党主流派とも連携がとれる」
夕刊フジ / 2021年1月15日 17時16分
-
バイデン氏、中国担当にローゼンバーガー・元NSC高官
ロイター / 2021年1月15日 15時31分
-
米アジア担当に知日派起用 キャンベル氏、次期政権
共同通信 / 2021年1月14日 6時23分
-
米次期政権アジア政策担当にキャンベル氏、オバマ前政権高官
ロイター / 2021年1月14日 3時22分
-
2021年を占う激論! バイデンの東アジア外交で中国が笑うか韓国が泣くか
NEWSポストセブン / 2021年1月1日 16時5分
ランキング
-
1「日本統治時代は良いこともあった」相次ぐ対日訴訟…頑なに“事実”を認めない韓国の迷走
文春オンライン / 2021年1月28日 6時0分
-
2任天堂「ジョイコンドリフト」問題、EUに調査要請 消費者団体
AFPBB News / 2021年1月28日 5時33分
-
3「習氏は言行不一致」豪が指摘 小国いじめを戒める発言で
AFPBB News / 2021年1月27日 22時36分
-
4「また日本が先だった」バイデン政権の電話の順番に韓国メディア落胆=韓国ネット「順番より内容が大事」
Record China / 2021年1月27日 22時20分
-
5コロナ下のタイ・リゾート島で飲酒パーティー、日本人含む100人超逮捕
読売新聞 / 2021年1月28日 11時2分