台湾・蔡英文総統の「台日安保対話」要求は、台湾メディアからも皮肉られている=中国メディア

サーチナ / 2019年3月6日 11時12分

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中国メディアは、台湾の蔡英文総統が日本との安保協力に意欲を示した件について「日本と連携して大陸に対抗するといった蔡英文の論調は、犬が列車に吠えるようなものでしかないと述べている」と、台湾メディアを引き合いに出す形で蔡氏を批判した。(イメージ写真提供:123RF)

 産経新聞は2日付の朝刊で、台湾の蔡英文(さい・えいぶん)総統のインタビューを掲載した。同紙によると、蔡氏は強まる中国の脅威を念頭に、中国軍の動向に関する即時情報の共有も含め、日本との安全保障協力に強い意欲を示した。この件に関して中国メディアの環球時報は4日、蔡氏を批判する記事を掲載した。

 環球時報の記事は、産経新聞のインタビューで、蔡氏が安全保障問題などに関して日本政府と対話したいとの意向を表明したことについて、「これは、ある人物が台湾地区のリーダーとして初めて提示した要求だ。台日間に“外交”ルートがなく間接的な対話しかできない状況を、踏み越えていくことを意味している」と指摘。その上で、「(台湾)島内の世論を見ると、これは蔡英文が発言権を得ようとして、有権者に対し実行されない約束を乱発しているにすぎない。台湾紙の聯合報は評論で、日本側の利益を考えると、日本と連携して大陸に対抗するといった蔡英文の論調は、犬が列車に吠えるようなものでしかないと述べている」と、台湾メディアを引き合いに出す形で蔡氏を批判した。

 また、環球時報は今回のインタビューについて、産経新聞では大きく紙面をとって報じられたものの、3日時点では「日本の主流メディアの後追い記事は見られない」と述べ、蔡氏の発言の影響が限定的であることを強調した。さらに、「これは蔡英文が(次回総統選の)出馬を表明してから初めて受けた外国メディアのインタビューだ。彼女は計画的に段取りよく自分の内外政策を打ち出し、悲しみをでっちあげ、国際社会の支持を取りつけて、国家の平和的統一という歴史の潮流に対抗しようとしている」という北京聯合大学の専門家の意見を紹介して記事をしめくくった。

 産経新聞にインタビューが掲載された2日、蔡氏は自身のツイッターでもメッセージを発信。「台湾は近年、『特定の国』からの世論操作や偽情報攻撃を頻繁に受けていますが、どの国も次の攻撃対象になり得るのです」、「台湾が存在しなくなったり、民主主義や自由を失うことがあれば、世界の産業がダメージを受けます」など、インタビューでの発言の要点を数回にわたり日本語でツイートした。なお、この件に関する追加報道として環球時報は、日本の外務省に「台日安保対話」の件を問い合わせたところ、「考えていない」との明確な回答を得たと報じている。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)

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