アルツハイマー病だけじゃない!治せる認知症・治らない認知症【名医に聞く健康の秘訣】

サライ.jp / 2018年3月24日 19時0分

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取材・文/わたなべあや

「認知症」というとアルツハイマー病がよく知られていますが、「認知症」とは病名ではありません。「状態」のことを「認知症」と言うのです。アルツハイマー病以外にもさまざまなタイプの認知症があり、なかには予防や治療できる認知症もあります。

認知症とは何なのか、大阪医療センター 脳卒中内科部長の橋川一雄先生にお話を伺いました。
■さまざまな認知症がある
認知症とは病名ではなく、「状態」のことを表しています。認知症という状態を引き起こす原因疾患によって、アルツハイマー病やレビー小体型認知症(れびーしょうたいがたにんちしょう)、脳血管障害による認知症などの病名がついているのです。

では、そもそも認知症とは何なのでしょうか。

認知症になると、物忘れすることが多くなったり、判断力や決断力が低下したりして、電車のICカードなどの使い方が分からず乗車できない、よく知っている道なのに迷うといったことが起こります。そのため、介助が必要な状態になるのです。

この場合の介助とは身体的介助ではなく、たとえ身体が動いても介助なしでは社会生活を送れないということを意味します。従って、認知症であるかどうかは社会構造の変化に伴って変わるのです。現代社会は複雑になり、日常生活にも多くの約束事や手順が必要となったため認知症の割合が増加してきました。

そしてひとくちに認知症と言っても、たとえば……、

・アルツハイマー病
・脳梗塞など脳血管障害による血管性認知症
・レビー小体型認知症
・パーキンソン病に合併する認知症
・自分の欲求を抑制できなくなる前頭側頭型認知症

などの代表的疾患があります。これらはゆっくり進行し、現段階では根本的治療法がない疾患です。

ところが、

・慢性硬膜下血腫
・甲状腺機能低下症
・正常圧水頭症

なども認知症に似た症状を示すことがあります。これらの疾患は、認知機能が低下しても原因になっている病気を治療することで、症状が劇的に改善することがあるのです。

症状からはどの疾患なのか区別することが困難な場合が多く、広い意味ではこれら治せる疾患も認知症に入れることができます。このような認知症は、《治せる認知症》と言っていいでしょう。認知症を疑ったら根本治療がないとあきらめず、まず専門医を受診することをお勧めします。
■アルツハイマー病と双璧をなす血管性認知症
認知症といえばアルツハイマー病というくらいアルツハイマー病はよく知られていますが、実は、その次に患者さんが多く、アルツハイマー病と双璧をなすのが血管性認知症です。

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