消費者つかむ「次の一手」とは 加藤産業「総合食品展示会」
食品新聞 / 2024年9月24日 12時46分
加藤産業は11~13の3日間、神戸国際展示場で128回目となる「グループ総合食品展示会」を開催。メーカー416社(常温・菓子216社、低温97社、酒類103社)が出展、全国の得意先約4900人が事前登録した。
今回は「次の一手のヒント集」として、消費者の心をつかむための6つの事例を紹介。SNSやID-POSなどのデジタル、吹き出しを使ったPOPのようなリアル店舗を意識したものなど、幅広く提案した。
このうち「フルーツジューススタンド」のコーナーでは、果物缶を使ったスムージーを試飲提供。実際に店舗でイベントを行い、フルーツ缶の売上が1.6倍に伸び集客にもつながった例を紹介した。菓子に特化した提案コーナーも設け、無添加や半生和菓子、訳あり徳用などテーマに沿って棚割りを提案。さらに、菓子のメーカーブースを入口に置くなど、カテゴリーを強化する姿勢を示した。
自社製品「カンピー」は新製品のジャム「芳醇果実」をはじめプレミアム商品をすべて陳列したほか、料理研究家による調理実演を行い関心を集めていた。
今回は7月の新製品発表会で行った、人気商品ランキングの結果も発表。1位に「牡蠣だしぽん酢」(ヒガシマル醤油)、2位に「ペヤングやきそば風カレーレトルト」(アイデアパッケージ)が選ばれた。3位は同点で「深煎りごまドレッシング カロリーハーフ」(キユーピー)、「カップ入りお茶づけ海苔」(永谷園)、「カンタン酢トマト」(Mizkan)の3品だった。
中村専務「商品開発の要望強まる」
初日に開かれた会見で中村考直専務は、商品開発の取り組みについて次の通り述べた。
小売業の考え方として、低価格の部分はPB商品でお客様の要望に応える。一方、留型などで、いかにオリジナリティを出すかということに盛んにトライされている。その強弱が業績にも表れているのではないか。
商品開発に対する要望は強まっており、われわれも相当な数の留型や期間限定品を提案している。
それを商品開発部に集約し、卸としての新たなプラットフォームにしていきたい。
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