日本ハム「開発甲子園」開催 若手が商品化目指し発表
食品新聞 / 2022年7月22日 11時46分
日本ハムは12日、若手開発者が翌年の商品化を目指して競いあう「開発甲子園2022」を品川区の東京支社で行い、全国のグループ企業の加工事業関連の各工場から予選を勝ち抜いた24人が役員や幹部に新商品のアイデアをプレゼンした。今後は「売れる商品かどうか」を基本にさらなる開発を進め、来年の商品化を目指す。
「開発甲子園」は今回で5回目。井川伸久代表取締役副社長が2018年、加工事業本部長に就任した年から始まった。井川副社長は当時、工場の若手開発者と話した時「若手の柔軟な発想が、既存工程の生産効率などに妨げられている」と十分に生かされていないと感じ、若手開発者のみに絞った大会を考案し現在に至っている。過去の提案からは大豆ミート主原料の「ナチュミート」シリーズなど14品が商品化されている。
採点項目は「新規性」「ニーズ」「今後の方向性」「おいしさ」で、若手開発者24人からは「健康と地球環境に配慮したスナック」「手軽にたんぱく質が取れる朝食商材」「簡単お弁当商材」など新規性の高い商品が提案された。審査員を務めた現在の加工事業本部長の前田文男取締役常務執行役員や開発の部長からアイデアの良さや今後に期待する声が多く上がった。
前田常務は「みなさんの開発商品がわれわれの事業を支える柱になる。企業理念『食べる喜び』を届けるためにどう商品として表現していくかを考え、『タンパク質をもっと自由に』のビジョンのもと、斬新な発想で提案してほしい。今後は売れるかどうかの視点で開発を進め、トップラインの引き上げに努めていく」と今後の方向性を語った。
審査の結果、日本ハム食品関東プラントが2年連続で優勝し、「片手で食べられる そうざい」を発表した寺岡慎ノ介さんに前田常務から優勝旗が手渡された。
そのほかは準優勝2案、新規性あるで賞2案、商品化にトライ賞3案が受賞した。
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