1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

スマホやマスクが白髪や薄毛の原因に! 現代に潜む「老け髪リスク」の怖い話

集英社オンライン / 2022年5月26日 14時1分

薄毛、脱毛、白髪――古今東西、男女問わず人類の頭を痛ませてきた「髪」の悩み。しかしなぜ、衛生環境や栄養状態が改善された現代であっても髪や頭皮の悩みが尽きないのは何故だろうか? そんな現代人の髪トラブルの原因について、ヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」を運営する髪のスペシャリスト・辻敦哉氏の最新著『「髪が増えるしくみ」から考案 頭皮が蘇るすごいマッサージ』(アスコム)からの抜粋・再構成しお届けする

育毛において最も重要な「土台の整備」

「薄毛・白髪は遺伝」「一度抜けた毛穴から髪は生えてこない」「白髪はあきらめるしかない」――育毛について、このような“常識”を耳にしたことはないでしょうか。これらは「全部、間違い」です。



なぜそう言えるのか、という疑問にお答えする前に、まず「どうやって髪が生えるのか」からご説明しましょう。髪は、頭皮の毛細血管から運ばれる栄養を毛根が受け取ることで生えてきます。つまり、ハゲや白髪、ハリ・コシ・ツヤの減少といった「老け髪」の大きな原因は「土台(頭皮)が痩せていること」にあり、その解決のためには痩せた土台を潤すことが不可欠です。土台を潤す「養分」とは「血液」であり、血の巡りがよくならなければ豊かな髪は生えてきません。美しく豊かな髪を手に入れるためには、髪を抜けなくすることばかりに注力するのではなく、土台を整えることが最も重要なのです。

現代に潜む老け髪リスク

「血流」に着目すると、現代には多くの「老け髪リスク」があることに気付きます。例えば、食生活の変化。脂質の多い食べ物を多く取ったり、腸内環境を整える食物繊維が不足したり、忙しいからと添加物の多い加工食品ばかり食べてはいないでしょうか。それらはすべて、髪を育てる「土台」が痩せてしまう原因になります。

また、ストレスの増加も老け髪を引き起こします。ストレスを感じた際に歯をくいしばることで、顔と首、肩、胸の筋肉がこわばり、頭皮の血流が悪くなることがその原因です。

スマホが引き起こす髪トラブル〜首には22キロもの負担がかかっている

現代に潜む「老け髪リスク」のなかでも特筆すべきは、スマートフォン&パソコンの普及、そして近年「ニューノーマル」な生活で推奨されているマスク生活でしょう。

スマホやパソコンが老け髪リスクとなる大きな要因、それは「姿勢」です。パソコンに向かって作業をしているとき、前かがみの姿勢をとっていませんか? 仕事から離れてひと息つくときや移動中、スマホを見て、うつむいていませんか? これでは、仕事中も休憩中も、首は本来あるべき「肩からの延長線上のライン」ではなく、肩よりも前の位置に出てしまっています。

成人の頭は、約5キロあります。さらに、頭の重さは5度傾くごとに5キロずつ負荷がかかるといわれているので、パソコンやスマホを見るときに首が前に出ていると、それだけ首にかかる重さが増えます。 約4センチ前に出たと仮定すると、首の角度は45度ほど曲がった状態に。そうなると、首にかかる重さはなんと22キロにもなるのです。それでは、肩や首がこり、頭皮の血流が悪くなるのも当然でしょう。

近年、前かがみの姿勢をとり続けることが原因で、首のカーブが失われてしまう「ストレートネック(スマホ首)」という疾患が増えているといわれています。これは、前かがみやうつむいた姿勢でスマホを見続けていたために、頚椎という首の骨に異常をきたす疾患です。この「スマホ首」になると首が前に傾いた状態で固定されてしまうため、頚椎の間が狭まり、血管だけでなく神経までもが圧迫されます。すると、脳から体に伝わるべき命令もうまく伝達されなくなり、自律神経の不調をも招くのです。

ハゲの原因のひとつである「円形脱毛症」は、本来は外から体内に侵入した「敵」を排除しようと働く「自己免疫」が、毛根組織を攻撃してしまう「エラー」によるものという説があります。この「エラー」が発生してしまう原因は自律神経の乱れにあり、その乱れは自律神経のコントロールタワーとも呼ばれる首の「こり」にあるのではないかと、私は考えています。

マスクが引き起こす髪トラブル〜口呼吸に要注意

「マスク生活」も現代の老け髪リスクのひとつ。まず、マスクを常時着用することにより、「表情筋」が衰えます。

頭頂部にある帽状腱膜と、おでこのあたりにある前頭筋は、ほかの筋肉や腱と違い、骨に付着していません。そのため、前頭筋とつながる顔の筋肉である表情筋が衰え、うまく使えなくなったり、こわばったりすると、重力に引かれて前頭筋が下に落ち、帽状腱膜を引っ張ります。すると、帽状腱膜の上にある頭皮が下に引き伸ばされてしまいます。頭皮が引っ張られると、血管が狭くなりスムーズに血液が流れません。よって、表情筋の衰えが、頭皮の血流を妨げることになるのです。

また、マスクを着けていると喉の乾きを感じにくく、水分が不足しやすくなります。水分不足になると、血液中の液体成分が減ることで「ドロドロ血」になってしまいます。そのため、血流が悪くなり、毛細血管をはじめとする細い血管しかない頭皮にうまく血が巡らなくなります。

「マスクに隠れていて誰かに見られることもないから」と、口をポカンと開けて呼吸している人も要注意です。口呼吸ばかりだと、主に日中に優位になる、体と精神を「オン」の状態にする「交感神経」が活発な状態が長く続きます。これでは体と精神を「オフ」の状態にする「副交感神経」への切り替えがスムーズに行われず、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

血流を整えれば、髪悩みは解消する

ここまでお話ししてきたように、髪は血液によって運ばれる栄養によって育まれます。だから、頭皮に張り巡らされている毛細血管のすみずみに潤沢な血液がまわることが重要なのです。

ですから、「血の巡りをよくする」「頭皮を柔らかくする」辻式育毛マッサージを行えば、誰でも、いくつからでも、薄毛、白髪などの髪悩みは解消されます。さらに逆転の発想で、辻式育毛マッサージで頭皮と首・肩・胸をゆるめれば、首・ 肩のこり、脳疲労・ストレス、自律神経の乱れ、顔のたるみまでもが解消され、心と体まで元気に若返ることができるのです。

本の中身をチラ見せ
「血の巡りをよくする」辻式育毛マッサージはこちらから(5月27日14時公開予定です)

再構成/結城紫雄 写真:Alamy/アフロ

「髪が増えるしくみ」から考案 頭皮が蘇るすごいマッサージ

辻敦哉

監修:コッツフォード良枝
アスコム
2022年5月18日発売

1595円(税込)

単行本(ソフトカバー)/192ページ

ISBN:

9784776212119

白髪が気になり始めた。髪のボリュームが薄くなってきた。
髪のハリ・コシがなくなってきた......昔のようなつややかな髪に戻りたい!
みなさんは髪が若返るようにと、いろいろな方法を試してきたでしょう。
でも、きっとまったく効果が出なくて挫折してきたはず。
その理由は、あなたのやり方が間違っていたからです!

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください