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記者は見た! カンヌ国際映画祭で繰り広げられたセレブの恋愛事情

集英社オンライン / 2022年7月19日 12時1分

世界にフィルムフェスティバルは数あれど、南仏の海沿いの豪奢な街で開催されるカンヌ国際映画祭は、スターもうきうきさせる華やかな雰囲気。世界中の映画祭を取材してきた映画ジャーナリストの中山治美さんが目撃した、大物カップルたちの行状とは!? 筆者撮影の貴重写真つき!

キャメロン・ディアスを見守っていたのは…

ベルリン、ヴェネチアに並ぶ世界三大映画祭のひとつカンヌ国際映画祭。第75回を迎えた今年も5月17日〜28日に開催され、是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』(公開中)が男優賞を受賞し、『PLAN 75』(公開中)の早川千絵監督が新人監督を対象としたカメラ・ドール部門で次点にあたるスペシャル・メンションで特別表彰されたことで、日本でも大きな話題を呼びました。



筆者は第47回(1994)から第64回(48・49回は不参加)まで参加。「ロードショー」の誌面でも第50回からレポートを執筆していました。ただ掲載できたのは記者会見やレッド・カーペットの華やかな演出など、映画祭の表の部分だけ。この機会に取材裏話をちょこっとご紹介します。

まずは2018年に俳優引退を表明したものの、このほど、Netflix制作のアクション・コメディ『Back in Action』(原題)で復帰することが発表されたキャメロン・ディアス。彼女を初めて取材したのはデビュー作『マスク』(1994)のとき。映画はまだ80%ぐらいの完成度だったのですが、プロモーションのために第47回のカンヌにやってきたのでした。

1994年のキャメロン。出たてのころは地味だった

元モデルとは思えぬほど実際の彼女は地味。おまけに手首には包帯を巻いていた。聞けば、その頃受けたオーディションで怪我したとのこと。そう、当時彼女は駆け出しの俳優。オーディションを受けまくっていたのでした。

その後ブレイクしたキャメロンは、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2001)を引っ提げてマーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオと共に第54回に登場。約20分の特別映像を公式上映するという異例の待遇だったワケですが、注目作とあって記者会見場は超満員。加えて関係者と称する取り巻きも大勢いて、大物の仲間入りをした彼女を眩しく見つめたものです。

2001年にはすっかり大物の貫禄。左からレオ、スコセッシ、そして右端が、#MeToo運動の元凶、ワインスタイン。レイプなどで告発され、2020年に禁固23年の実刑を受けた

と、その”関係者”一団を見つめていたら、一際目立つイケメンが。キャメロンの当時の彼、ジャレット・レトじゃないですか! しかも手にビデオを持っていて、会見の様子を撮影している。キャメロンのお付き? それとも記録係? いや、今にして思えば、のちにカンヌでも女優たちをもてあそんでいたことが発覚し、一大スキャンダルとなった製作総指揮ハーヴェイ・ワインスタインも一緒だったことから、予防線を張るためにジャレットを同行させていたのかも? なんて勘ぐったりして。

取り巻きに混じってキャメロンを見つめる当時の彼氏ジャレット・レトを発見!

大物カップル続々登場!

『バイオハザード』シリーズで知られるミラ・ジョヴォヴィッチも、カンヌで世界に飛び出すまさにその瞬間を目撃した俳優のひとりです。ヒロインに抜擢された『フィフス・エレメント』(1997)が、第50回で世界初上映されました。併せて行われた日本のメディア向けの囲み取材でのこと。ミラ単独だったはずが、途中でリュック・ベッソン監督がやってきて、記者たちが目のやり場に困るほどの熱量でラブラブしはじめたのです。離れそうにないので、ついでに一緒に写真撮影。これは監督と出演者の関係じゃないなと思ったら、同年に結婚しました。

女優食いで知られるベッソン監督だが、ミラとの結婚生活は1997~2000年と3年続いた

カンヌはきっと、スターたちをも舞い上がらせてしまう特別な空気をまとっているのでしょう。思わぬラブラブ現場を目撃した例はほかにもあります。イーサン・ホークとユマ・サーマンです。イーサン監督&ユマ出演『チェルシー・ホテル』(2001)が第54回で上映されました。イーサンにとっては初の監督作。それがカンヌ、しかもフランス映画監督協会主催で、ポン・ジュノ、ソフィア・コッポラ、北野武らを輩出した「監督週間」での初披露とあって緊張もあったのでしょう。上映終了後に会場から拍手喝采が起こると、隣に座っていたユマと熱烈キス。ウォーーー‼︎と興奮しながらカメラのシャッターを切りました。

感極まってユマにキスするイーサン。6年間の結婚でもうけた娘マヤは、『ストレンジャー・シングス』にも出演する女優に

その後、上映会場を出て徒歩でカンヌのメインストリートを移動しようとしたイーサン&ユマ。「これは貴重な瞬間」と写真を撮っていたら、あっという間にほかのカメラマンたちも群がってきてちょっとした騒動に。屈強な海外のカメラマンたちにもみくちゃにされて私が悲鳴をあげていたら、ユマが「彼女を助けてあげて!」と私の手を引っ張って助け出してくれたのです。思わぬところでご本人たちの最前列に来てしまった私。お礼を述べつつ、至近距離に来たついでにカメラでパチリ。その瞬間がこちら。めっちゃ険しそうな顔をしていらっしゃる。ごめんよ、ユマ。

助けてあげた女性に写真撮られて憮然とするユマ…

ちなみに今回取り上げたカップルはすべてその後、お別れをしました。そういえばモニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルも『アレックス』(2002)がコンペティション部門に選出された第55回で取材したし、アンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピットも第64回で仲睦まじい姿を撮影しましたっけ。このときはアンジーが『カンフー・パンダ2』(2011)、ブラッドが『ツリー・オブ・ライフ』(2011)と別作品で現地入り。ブラピの記者会見が終わる頃にアンジーが迎えに行って、人目を憚らず並んで会場を後にするくらいアツかった。

ラブラブだったモニカとヴァンサン

そういう意味でもカンヌという場所では、役者の成長だけではなく、彼らの人生の一端を見つめる場所でもあったとなとしみじみ。これだから映画祭巡りはやめられない。
サムネイル写真 © Abaca/amanaimages

ブランジェリーナも仲睦まじいカップルだった…諸行無常…

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