アジアで働く最低限の知識「マレーシアでは半年以上滞在しないと税金が28%」

週プレNEWS / 2012年5月7日 15時0分

日本ではやりたい仕事が見つからず、刺激と高収入を求めてアジアで働く若者が増えている。大手転職支援企業によると、一番人気の国はシンガポール、そしてマレーシア、インドネシアと続く。

所得水準の高さと治安のよさ、そして英語が通じることから断トツ人気のシンガポール。転職支援会社、JACシンガポールの渡部尚さんが現地の就職事情を教えてくれた。

「日本では、派遣でずっと働いている人は実力があっても正社員になれないことって多いですよね。ところがシンガポールでは、正社員であろうが、派遣であろうが、仕事の経験があればキャリアとしてカウントされて、正社員として採用されるチャンスがある。実力次第です。今、ワタミやサイゼリアのような日本の外食産業がこちらに進出しているので、飲食関係で長くやってきた人にはオススメですね。ただし、ビザの関係で大学卒以上という条件があります」

このビザとは、エンプロイメントパスと呼ばれる就労ビザ。発給を受けるには、雇う企業が最低月収3000シンガポールドル(約19万4000円)を保証することが必要だ。

また、2番人気のマレーシアは国民総所得が日本の5分の1以下。首都クアラルンプールで、日本人向けITサポートのコールセンターで働く佐藤由香さんはこう語る。

「マレーシアに住んでみたかったんで、あんまり考えずに決めました。給料は月収7000リンギ(約17万円)。家賃5万円くらいのワンルーム住まいです。伊勢丹やジャスコのような日系のデパートもあるし、たいていのものはそろうので不自由しません。でも豚肉はなかなか手に入らないですね。マレーシアはイスラム教が国教なんで。それから、滞在日数が182日未満だと居住者としてみなされず総所得税を28%も払わないといけないんです。マレーシアで働きたい人は最低でも半年以上こちらに滞在しないと、損するって知っていたほうがいいです」

そして3番人気のインドネシアは、国民総所得がさらにマレーシアの3分の1という低さだ。首都ジャカルタでIT会社を起業した松田千恵子さんは、運転手付きのハイヤーで移動しながら仕事に励んでいる。

「こちらの平均所得は1万円前後と、人件費がすごく安いので、運転手さんの賃金も1ヵ月1万5000円です。お手伝いさんもいるし生活はすごく楽。日本は頑張ってもゴールが見えない空気がありますが、こちらは日々便利になり、成長が実感できます」

だが、日本人なら誰でも松田さんのようにセレブライフを送れるわけではない。結局、飲食店のアルバイトしか見つからず、日本より低賃金になっただけという人も多い。ただ何となく「グローバルに活躍したい」ではダメ。その国でどんなキャリアを構築するのか、しっかりとした意識を持つことが重要だ。



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