俳優・塩谷瞬が「浮気市場」でモテる理由

週プレNEWS / 2012年5月14日 10時0分

ふたりの女性に同時に求婚するという離れ業を演じ、一躍有名になってしまった俳優の塩谷瞬さん。はたして彼は、なぜそんな行動に出てしまったのか? 恋愛に関する書物を多数執筆している早稲田大学の森川友義教授が、「恋愛学」の観点から分析します。

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恋愛は通常、中期的な関係を保有する恋愛市場、長期保有を原則とする結婚市場、そして短期的な関係のみの浮気市場の3つに分類されます。

先頃、俳優・塩谷瞬さんの二股騒動が話題になりました。お相手のふたりの美女は恋愛市場、もしくは結婚市場に参入していたつもりだったかもしれませんが、塩谷さんのほうはどうやら浮気市場での短期的な保有を求めていたようにも思えます。

このように男女のどちらか、もしくは両方が浮気を望んでいる市場を浮気市場といいます。

この浮気市場では、未婚男性のほうが既婚男性よりも断然有利な立場にあるといえ、その理由は主にふたつあります。

第1に、未婚者の場合は一度に何人もの女性と付き合ったとしても、法律的にはなんの問題も生じません。一度にふたりと付き合おうが3人と付き合おうが、慰謝料といったようなペナルティが生じることはめったになく、せいぜい女性からパンチを喰(く)らうぐらいでしょう。

第2に、(塩谷さんのケースを挙げるまでもなく)既婚者に比べて未婚者の浮気は相手のレベルも段違いに高レベルです。というのも、既婚男性が浮気をする場合は女性側が意識して浮気市場に参入しなければならないのですが、実際、「既婚男性との浮気を望む未婚女性」は少数です。

その結果、浮気願望を持った多数の既婚男性が少数の女性を追い求めるというアンバランスな構造になるため、レベルの高い女性を捕まえるのは困難なのです。

逆に未婚男性は、相手女性にとって恋愛相手にも結婚相手にも浮気相手にもなり得るので、すべての未婚の女性を相手にすることができます。ここでは需要と供給のバランスが拮抗(きっこう)しているので、すてきな女性と浮気することも可能なのです。非常にずるいとは思いますが、モテる未婚男性の中には浮気をたくさんしている人が少なからずいるのが現実です。

ただし、忘れてはならないのは、未婚女性も同じような有利さを享受しているということです。先ほど「既婚男性との浮気を望む未婚女性は少数」と言いましたが、相手が未婚男性であれば話は別です。バレない限り、複数のすてきな男性と付き合うことが可能です。主にデート代を支払う男性と違い、女性は一度に何人もの男性と同時に付き合ったところで、相手の質が下がることもありませんし、ペナルティも科せられません。

男女とも「浮気市場」で恋愛は表面的にはわかりづらいのが特徴です。今回の塩谷さんの騒動では、男性の浮気性ばかりにスポットが当たってしまいましたが、実は昨今では女性も男性と同じか、それ以上に浮気をしているという事実は知っておくべきでしょう。

[補足]例えば5対5の合コンをしたとしましょう。このとき、最初にすべきことは、お相手の5人の女性が、恋愛、結婚、浮気の、どの市場での関わりを求めてこの合コンに来ているのかを迅速にキャッチすることです。言葉の端々や何げないしぐさに注意を払っていれば、ただの冷やかしに来た女性を熱心に口説くこと(=ムダ)も避けられるはずです。

森川友義(もりかわ・とものり)



早稲田大学国際教養学部(政治学)教授。大学では「恋愛学入門」も教える。恋愛に関する著書は『結婚は4人目以降で決めよ―恋愛と結婚と浮気の政治経済学』(毎日新聞社)など多数。

(週刊プレイボーイ連載コラム『森川友義教授の超科学的恋愛講座』より)



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