「常におまえを監視しているぞ」進化するスマホ不正アプリの手口とは?

週プレNEWS / 2012年6月26日 13時0分

ついに逮捕者も出たスマホの不正アプリ。PCほどセキュリティに対する意識が高くない隙を狙って、悪者は仕掛けてくる

6月14日、和歌山の元アダルトサイト運営会社代表ら6人が、“不正指令電磁的記録供用”(スマホの不正アプリ提供のこと)と詐欺の疑いで逮捕された。

6人は今年1月にアダルトサイトを開設し、アンドロイド用の動画再生アプリを公開。このアプリをダウンロードした被害者男性のスマホに架空の料金請求画面を5分ごとに表示させ、9万9800円を振り込ませた疑いがある。

とうとう日本で初めてスマホ犯罪による逮捕者が出た。今回の事件について、「ノートン ユーティリティーズ」で有名なITセキュリティの大手・シマンテックの林薫氏が解説する。

「いわゆる“ワンクリック詐欺”です。アプリが勝手に立ち上がり、『お金を払ってください』というメッセージが画面上に現れる」

その裏では、被害者の電話番号、メールアドレス、GPSの位置情報が犯罪者に自動送信されている。ワンクリック詐欺といえば、ネット犯罪の常套手段。それにも関わらず、被害にあってしまう人が絶えないのはなぜか。

「手口が1年前より格段に進歩していることが気になります。『おまえが何者で今どこにいるか知っているよ。監視しているぞ』と、個人情報を材料に脅かすわけです」(林氏)

林氏によると、スマホの機能を逆手に取ったこうした詐欺の手口は、スマホの普及とともに日々進化しているという。

「一定時間ごとに『カシャ!』とシャッター音が鳴ったり、『ブーン』とバイブが振動する演出まで加えているものもある。アダルトサイトで動画を見ているユーザーからすれば、後ろめたさも手伝って、常に監視されているような強迫観念にとらわれる。PCでは、ここまでうまくいかない。スマホならでは、といってもいいのでは?」(林氏)

もちろんこうした詐欺サイトにお金を払う必要はない。インストールされてしまった不正アプリを削除する方法を探し、冷静に対処しよう。

(撮影/五十嵐和博)

■週刊プレイボーイ28号「激増するスマホ最新極悪アプリってなんだ!?」より



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