加藤嘉一「自分が一番調子のいい時間帯にはメールチェックなどせず、もっと難しいことをやる」

週プレNEWS / 2012年7月17日 15時0分

時間とは誰にとっても平等なものです。「時間がない」は言い訳。



それを有効に使ってこそ、他人と差をつけることができるんです!

人それぞれ、何かしら信じているものがあると思います。ぼくが究極的に信じているもの、それは「時間」です。よく「時間がない」と嘆いている人を見かけますが、老若男女問わず、世界中の誰にとっても「一日=24時間」であることは紛れもない事実。時間だけはすべての人間に平等に与えられている。「時間がない」と嘆くことは、「私は時間を有効に使えていません」と言うことと同義です。

ぼくは執筆や取材、講義、メディアへの出演、ランニング、諸外国への視察など、それなりに慌ただしいスケジュールの中で生きています。それでも時間というものをきちんと認識し、合理的に日々を過ごしていれば、「時間がない」という感覚に陥いることはありません。今回は、ぼくの“時間の使い方”を紹介したいと思います。

ぼくが時間を管理するための起点にしているのが「メールチェック」です。ぼくのメールサーバーには一日平均300通ほどメールが届くのですが、そのうち集中して真剣に返信するものが約30通、リラックスしながら返信するものが約30通、確認程度の簡単な返信が約30通と、合計100通程度に返信しています。残りの200通は、もともと返信を求めていないものか、宣伝や勧誘の類ですね。

最近になって気づいたのですが、メールチェックや返信というのは、どれだけ疲れていても残った気力でなんとか対応できるものです。つまり肝心なのは、自分が一番調子のいい時間帯にはメールチェックなどせず、もっと難しいことをやるということ。例えば、ぼくは朝4時半くらいに起き、一番調子がいいのは5時から9時ぐらいなので、その時間帯に大事な執筆活動やランニングを終わらせます。それによってある種の達成感も得られ、一日の残りを快適に過ごせます。

人間誰しも“波”がありますから、一日24時間をすべてフルスロットルで過ごすのは難しい。ウォーミングアップの時間も、クールダウンの時間も必要です。その“波”を意識して、気を抜いてもいい時間帯にはリラックスしつつメールを返信し、ひどく疲れているときには簡単な返信をし、インターバルから自分にもう一度弾みをつけたいときは真剣にメールを返信して気合いを入れる。返信メールを3つのカテゴリーに仕分けして、メリハリをつけています。

もうひとつ、ぼくを支えているのは起床後30分間の瞑想です。その日の予定と、起こり得る不確定要素を頭の中でイメージする。あそこでたぶん渋滞が起こるだろう。あの人は話が長いから時間が延びる可能性がある。あの会合の前は、缶コーヒーで気持ちをいったんリセットしよう。イメージトレーニングで心を整えるんです。

「一日=24時間」という限られた、しかし誰にとっても平等な時間を、不確定要素も含めていかに合理的に過ごせるか。電車に乗っているとき、本を読みながらかかとを上げてカーフレイズをやったっていいじゃないですか。何かと時間に追われるぼくたちは、毎分毎時を一石二鳥、いや“一石多鳥”にしていくことでしか成長が見込めない。ここが知恵の出しどころであり、他人と差をつけられる部分にもなります。もちろん、究極の目標は自分に勝つことですが。

すべては自己管理に始まり、自己管理に終わる。誰にでも平等な「時間」すら管理できずして、自分をきちんと管理できる方法があるというなら、逆に教えて!!

今週のひと言



“メール仕分け”で、誰にでも



平等な「時間」を有効活用しよう!

■加藤嘉一(かとう・よしかず)



1984年4月28日生まれ。高校卒業後、単身で北京大学へ留学。年間300回の取材、200本のコラム執筆、100回の講義をこなし、国境を越えて多くの著書を持つ国際コラムニスト。最新刊『脱・中国論日本人が中国とうまく付き合うための56のテーゼ』(日経BP社)が好評発売中!



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