ライバル国の監督が語る「なでしこジャパンの金メダル確率は60%以上」

週プレNEWS / 2012年8月3日 10時0分

グループリーグ3戦を終え、佐々木則夫監督の作戦通り、スウェーデンに次ぐF組2位で通過したなでしこジャパン。これで3日(現地時間)の準々決勝・ブラジル戦は、移動することなく、そして日程的にも1日余裕を持って迎えることができる。

昨年のW杯と比較しても、今回のロンドン五輪におけるなでしこジャパンの安定力には目を見張るばかりだ。なでしこの元チームスタッフA氏も、チームとしての完成度に太鼓判を押す。

「なでしこの中盤の構成力は、もはや他国がまったく追いつけない次元にあります。ベースになっているパスワークが抜群なのはもちろん、澤穂希の前線への攻め上がり、川澄奈穂美や大野忍のドリブル突破、宮間あやのセットプレーなど、さまざまなオプションを持っている。さらに目立たない存在ながら、私がロンドンでのキープレーヤーだと思っているのがボランチの阪口夢穂。彼女が自在にボールを散らしたり、的確なポジショニングでスペースを埋めたりすることで、絶妙なバランスを取っています。こうしたそれぞれの個性のハーモニーは芸術品といっていいほど」

そして、チーム全体では、攻めてはFWからサイドバックまでが連動したボールポゼッションで相手を崩し、守っては敵のボール保持者へ次々にプレスをかけて追い込み、最後には注文どおりの場所で奪い取ってしまうゾーンディフェンスが完成の域に達している。

心配な点があるとすれば、澤のめまい症や岩清水梓の左足首捻挫、岩渕真奈の右足小指骨折がまだ完全に癒えていないことだろうか。だが、彼女たちの体調不良や負傷も、実はチームに思わぬ好影響をもたらしていたという。

「昨年の女子W杯以降、ちょっと天狗になってしまった代表選手が何人かいたらしいんです。そんな選手たちに『自分たちが頑張らないとオリンピックはヤバい』と目を覚まさせるカンフル剤になったと、ある代表スタッフが話していましたよ」(A氏)

今の日本は、技術、戦術、メンタルのどれをとってもチームとしてのスキがないといえるだろう。7月に行なわれた壮行試合でなでしこと対戦したオーストラリア女子代表のトム・サーマンニ監督は、五輪前、アメリカとの対戦がカギになると語っていた。

「イギリス、フランスあたりは手ごわい敵だが、日本の実力を出せば負けることはない。結局のところ、トーナメントのどの段階でアメリカと対戦し、どんな試合をするかが、日本のメダルの色を決めるだろう」

そして作戦通り、別ブロックに入った。アメリカと当たるとしたら決勝戦。W杯の再現となるわけだが、はたして勝算は?

「今回、われわれオーストラリアは日本に0-3と完敗した。チームとしてのなでしこの完成度がW杯制覇以降、さらに高まっていることを痛感させられたよ。彼女たちの正確な技術と豊かなイマジネーションをフルに生かし、われわれに対して行なったようなポゼッションサッカーをすれば、アメリカのフィジカルやスピードさえも凌駕できるはず。私は60%以上の確率で、日本が優勝できると思っているよ」(サーマンニ監督)

W杯&五輪の連覇という史上初の快挙まで、あと3勝だ。

 



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