加藤嘉一「猛暑は堕落した肉体と心をリセットし、鍛え上げる絶好のタイミングなんです!

週プレNEWS / 2012年8月6日 15時0分

いよいよ梅雨も明け、猛暑の季節。堕落した心と体をリセットし、



根本から鍛え直すいい機会です。さあ、今すぐ始めましょう!

本格的な夏がやって来ました! じっとしていても汗が噴き出て、体の奥底から「生きているな!」と実感できる素晴らしい季節ですね! “猛暑”にゲンナリする人も多いと思いますが、ぼくにとっては自分を高めるチャンス。いい意味でのプレッシャーです。

現在住んでいる上海は気温が連日35℃を超える高温多湿の土地ですが、ぼくはクーラーも扇風機もつけず汗を滴らせながら原稿を書き、午前中にランニングをしてはシャツが吸い込んだ汗をジャーッと絞っています。実に爽快です。目もくらむような暑さが心身を研とぎ澄ませ、生命の息吹を感じさせてくれるんです。

男性女性を問わず、猛暑は否が応にも肌の露出を多くさせます。そんな季節に上海でも、青白い素肌と贅肉にくをたっぷりため込んだ腹をさらして街を歩く男性も少なくありません。〝モテたい〟が男性共有の価値観であることを前提に、はっきり申し上げます。そんな人がモテるとは思えません! 肌を露出することイコール、プレッシャーだと感じなければならない。これは自分を戒めるチャンスです。猛暑は堕落した肉体と心をリセットし、鍛え上げる絶好のタイミングでもあるのです。

ところで、街行く人々を見ていて不思議なのですが、どうして皆さんは日陰を選んで歩くのでしょうか? 常に日陰がある所を求めて右往左往し、信号待ちの短時間でさえ、ビルなどの陰から出てこようとしない歩行者が目につきます。信号待ちの間にできることといえば、思案を巡らせたり、関節を伸ばしたりすることくらいだと思うのですが、それって日陰じゃなければできないことでしょうか?

日陰を見かけたらなるべく遠ざかる。自ら日なたに飛び込んでいく。これがぼくのスタンスです。もちろん熱中症になってはいけないので、水分補給には十分に気をつけています。

日なたの素晴らしさは、熱と光にあふれた“パワー感”。太陽の光に包まれていると、不思議と力がみなぎってくるのを感じます。決して非科学的な話ではありません。植物の光合成とは少々異なりますが、人間にとっても日光は新陳代謝や体内時計を調節してくれる効果があり、ある程度は必要不可欠なものです。やりすぎはいけませんが、現代人はオフィスや学校、電車内で過ごすことが多いので、外にいるときくらいは意識して日光を浴びてもいいのではないでしょうか。

ちなみに、中国では服装はかなり自由で、サラリーマンでもサンダルやハーフパンツで通勤する人が少なくありません。日本でも、今年は節電の必要があり、仕事時の服装も「スーパークールビズ」が提唱されていますね。

そこで、ぼくからひとつ提言があります。スポーツメーカーに、ぜひ通勤用のマラシュー(マラソンシューズ)を開発していただきたい。黒色のフォーマルなスタイルで、スーツに合わせてもおかしくないマラシューがなぜ商品化されないのか、以前から不思議でした。革靴と違ってムレにくく、走ったり歩いたりするのが楽しくなって健康にもいい。フットワークが軽くなり、仕事の効率も上がる。有事の際に、全力疾走で駆けつける態勢を整えることにもつながります。

とにかく、猛暑はチャンスです。日なたから逃げることなく突入しましょう。むしろぼくたちが太陽となって輝くくらいの気合いを入れていきましょう。日陰でうじうじしている男がモテる理由があるというなら逆に教えて!!

今週のひと言



猛暑はチャンス。自ら日なたに突入して輝いてください!!

●加藤嘉一(かとう・よしかず)



1984年4月28日生まれ。高校卒業後、単身で北京大学へ留学。年間300回の取材、200本のコラム執筆、100回の講義をこなし、国境を越えて多くの著書を持つ国際コラムニスト。最新刊『脱・中国論―日本人が中国とうまく付き合うための56のテーゼ』(日経BP社)が好評発売中!



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