アレフ勧誘の第一歩は“陰謀論”のビデオを見せられる?

週プレNEWS / 2012年8月20日 10時0分

地下鉄サリン事件(1995年)や弁護士一家殺害事件(1989年)などを起こしたオウム真理教は、団体名をアレフに変え現在も存続している。最近、そんなアレフに入信する若者が増えてきている。

公安調査庁が発表したところによれば、2011年11月時点のアレフ信者数は1200~1300人。昨年だけでも200人もの人が入信し、その65%が35歳未満の若年層だという。その勧誘手法を探るべく、アレフの元信者である会社員のS氏に話を聞いた。

彼は中野の某書店でヨガに関する本を立ち読みしていたところ、アレフの布教活動をしているTさん(女性)に「私、ヨガ教室をやっているんですが」と声をかけられ、別の日に会う約束をしたのだという。

だが、このとき、彼はTさんがアレフの信者だとは知らなかった。彼女はあくまでも、ヨガ教室のスタッフとして接触してきたのだ。しかし、会話の節々に奇妙なところがあったという。

「彼女とはほとんどヨガのことを話していました。でも、途中でちょいちょい『陰謀論』の話題が出てくる。9・11のアメリカ同時多発テロや3・11の福島第一原発事故が陰謀だって言うんです。アレフのなかではあの事故ですら陰謀だと信じられています。それで、このほかにも世界で起きたいろいろな事件や事故の裏について、彼女はさもすべてを知っているかのように、小出しで話すんですよ」

日を変えてTさんに会ったとき、S氏は彼女が開くヨガ教室に誘われた。教室は道場ではなく、ヨガを勉強しているという人のアパートの一室。回数は土日を含め週1、2回ほど。授業料として1回につき約3000円を払った。

しかし、教室に通い始めて2週間ぐらいたってから、ヨガとは別のビデオを見せられたという。それが『陰謀のビデオ』だった。

「何か、いろいろな陰謀にまつわる映像資料を編集したものでしたね。『世界まる見え!』とかありましたよ(笑)。『アメリカの9・11テロはフリーメイソンによって仕掛けられた』『マスコミが言うことはウソばっかり』といったことを、めちゃくちゃ長い時間をかけて見せられる」

この『陰謀のビデオ』は全部で20~30時間ほどもあったが、その中に「オウムが起こした事件」は入っていなかったという。

■週刊プレイボーイ36号「アレフは『俺は絶対、大丈夫』って思っているヤツほどハマりやすいんですよ!」より



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