今、アツいラジオパーソナリティは福田萌と吉木りさ

週プレNEWS / 2012年9月4日 15時0分

ラジオ専門のフリー編集者・ライター豊田拓臣氏が、今アツい34人のラジオパーソナリティを具体例とともに紹介

昨年、東日本大震災でラジオが見直されていると盛んにいわれた。だが、震災がきっかけでラジオ人口が劇的に増えたかといえば、そんなことはない。ラジオは災害に強いだけのメディアなのだろうか。

そうではない、と声高に主張するのは、ラジオ関連をメインにしたフリーの編集・ライターの豊田拓臣氏。彼は、現代のラジオにムーブメントを起こす力はないとしながらも、コンテンツとしての面白さは失われていないと説く。では、今聴くべきパーソナリティとは? 豊富な具体例とともに、豊田氏が優れたしゃべり手を紹介するのが『ラジオのすごい人たち 今こそ聴きたい34人のパーソナリティ』だ。

「ラジオの魅力は、しゃべり手の生活感が語りの向こうに見える点です。マイクの向こうでしゃべっている時点で特別ではあるんだけど、雲の上の人ではない。自分と同じように、普通にスーパーで買い物をして、料理の献立に悩み、世間の問題に憤ったり喜んだりしていることが話を聴いているとわかってきます。そうすると、生活観が合うしゃべり手に親しみを持つようになるんです」

―豊田さんがラジオパーソナリティにそんな感情を持ち始めたのはいつ頃でしたか?

「中学生になってすぐくらいです。当時やっていた『伊集院光のOh!デカナイト』という番組が、ラジオへの入り口になりました。ほかに『赤坂泰彦のミリオンナイツ』『アフタヌーン・ブリーズ』も熱心に聴きましたね。今も伊集院さんはTBSラジオ『深夜の馬鹿力』(月曜25~27時)という番組をやっていますが、まさしく“ラジオスター”と呼ぶにふさわしいでしょう」

―ほかに、注目しているパーソナリティはいますか?

「週プレ読者になじみのある方でいうと、福田萌さんでしょうか。メインを務めるNACK5の『The Nutty Radio Showおに魂』(月~木曜20~23時)の火曜日がオススメです。彼女の発言って等身大なんですよね。自分を無理に大きく見せようとすることもないし、本当に『近所に住む27歳のお姉さん』といった感じで、すんなり放送を聴くことができます」

―最近、結婚されましたけど、しゃべりに影響はありましたか?

「前より面白くなっていますね。結婚前はしゃべりのテンポが遅いと感じることがあったんですが、イメージを気にしていたのか、言葉を選んでいたんでしょう。でも結婚してそれがなくなった。だから、軽いエロ話も恋愛話も出るようになったし、夜ワイドにふさわしいテンポになっていますよ」

―ほかには?

「同じく週プレ読者さんになじみのところでいえば、『The NuttyRadio Show おに魂』の水曜日と、文化放送の『電撃大賞』(土曜日26~26時半)、ふたつのレギュラーを持っている吉木りささんもいいですね。「間」のとり方がうまいんです。例えば、ラジオでは相づちを打ちすぎると耳障りになるし、逆に何も言わないと出ていないのと同じになってしまう。

彼女はそのあたりの存在感のアピールが自然にできています。昔から民謡を習っていたということですから、リズム感がいいんでしょうね。正直、自分で話を膨らますだけの力はありませんが、そのあたりは努力しだいで身につくことです。もともとマニアックな知識は持っている人ですから、しゃべり手としての素質は十分あると思います」

―将来が楽しみですね!

「ただ、そこまでの意識を持てるかが問題なわけで……。嫌な言い方ですが、彼女はしゃべり手としての鍛錬に時間を割くよりも、テレビやグラビアに出ている現状のほうが実入りがいいでしょう。ただ、損得を超えて、『ラジオが好きだから』とラジオを中心に生活をしているしゃべり手さんや作り手さんもいる。私はそういう方たちを尊敬しているし、志のある番組を人に紹介したい。この本でそれができたらうれしいです」

●豊田拓臣(とよだ・たくみ)



1979年生まれ。ラジオ専門のフリー編集者・ライター、ラジオ解説者。高みからの評論ではなく、リスナーとしてラジオを楽しみ、その楽しさを人に伝えたいと考えている。編集を務めた『なつかしラジオ大全』(三才ブックス)は好評発売中

『ラジオのすごい人たち



今こそ聴きたい34人のパーソナリティ』



アスペクト 1575円



最後のラジオスター・伊集院光や週プレでもおなじみ小島慶子、ハスキーボイスが色っぽい秀島史香に、テレビとはまったく違った語りを見せるTBSアナウンサー安住紳一郎……。今アツい34人のラジオパーソナリティを具体例とともに紹介する



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