iPhone5最大のウリ、高速通信LTEの落とし穴

週プレNEWS / 2012年10月1日 0時30分

iPhone5最大のウリである高速通信「4G LTE」にも、“落とし穴”が存在するという

9月21日に発売されるや、爆発的大ヒット中のiPhone5。量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、発売日を含む9月第3週(9月17日~23日)の売り上げではiPhone5が1位から5位までを独占。そのうち、ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)のモデルがトップ3を占め、ライバルであるauを一歩リードしているようだ。

絶大な人気を誇る「5」だが、発売から1週間以上が経過した今、その前評判に隠された“落とし穴”も徐々に明らかになってきた。そのひとつが、「5」の最大のウリである高速通信「4G LTE」だ。ケータイ事情に詳しい専門家らに、その使い勝手を聞いた。

「思っていたよりも“使える”印象です。つながれば速いし、ページもサクサク動きます。これに慣れると、3G(先代モデル「4S」の通信方式)には戻れないかも。でも、地方ではネットワークが完全に整備されているとは言いがたく、日本全国どこでも高速通信が享受できるという状態まではまだまだです」(ケータイジャーナリスト・石川温氏)

「コンテンツがリッチ化していく今、高速通信の恩恵は非常に大きくなっています。au、ソフトバンクとも早急なエリア拡大をうたっていますが、しばらくは様子を見たほうがいいかもしれません」(ケータイ評論家・佐野正弘氏)

一番の問題は、高速通信とはいえ無制限に使えるわけではないこと。auは月7GBを超えると、月末まで通信速度が128kbsに制限される。また、直近3日間で1GBを超えると、速度を制限されることがあるという。当然、ソフトバンクにも制限があり、「パケット定額 for 4G LTE」では前々月の月間通信量が約1.2GB超。「パケットし放題フラット for 4G LTE」では直近3日間のパケット通信量が約1GB超となっている。

これらは決して少ないとはいえない通信量だが、それでも高速回線をフルに生かす上での足かせにはなる。「動画サイトをじゃんじゃん見る」という人、「テザリング機能を使ってクラウドサーバーとPCのデータを常に同期させよう」といった使い方を考えている人なら要注意だ。

一方、「5」は地図アプリをグーグル提供のものからアップル自社製のものへとチェンジしたが、これには発売直後から悪評が集中している。

「致命的です。実用性を考えたら、グーグルやヤフー!の地図アプリを使うしかないでしょう。グーグルが今の地図のクオリティを実現するのに何年もの歳月が必要でした。現状のアップルのひどい地図が、1、2ヵ月で改善されるとはとても思えませんね」(石川氏)

「使いものにならないと考えたほうがいいですね。アップルが地図までプラットフォーム化して独占したいという目的がミエミエですが、利便性を損なうような今回の変更は間違いなくユーザーの反感を買うでしょう」(木暮氏)

これについてはアップルも不具合を認めており、発売1週間後の9月28日には、クックCEO(最高経営責任者)がユーザーに「大変申し訳ない」と謝罪する始末。当面はグーグルや米マイクロソフト製の地図の利用を勧める、異例の事態となっている。

その人気ぶりばかりが話題になる「5」だが、事前にこうした実情をきっちり把握したうえで、購入を検討したほうがいいだろう。

(取材・文/「iPhone5の落とし穴」取材班)

■週刊プレイボーイ42号「買う前に知っておくべきiPhone5の落とし穴」より



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