民主党が自民党総裁選で勝ってほしかった候補とは?

週プレNEWS / 2012年10月1日 10時0分

40年ぶりとなる決選投票で石破茂氏を制し、2度目の自民党総裁となった安倍晋三氏。この就任劇を、支持率が低迷する民主党はどう見ているのか。民主党の若手衆議院議員K氏に聞いた。

まず、自民党総裁選で勝ってほしかった候補とは。

「その前に言っておかなければならないのは、誰が自民党の顔になろうとも、民主党は次の総選挙で勝つことはないということです。民主党議員の私が言うのだから間違いない(笑)。ただ、負け方を最小限に抑えたいという観点で見れば、何がなんでも石原(伸晃)さんに勝ってほしかったですね。その次に石破さん。安倍さんは比較的イヤな相手だと思います」

民主党にとって3者の違いとは何か? まずは石原氏から。

「石原さんはハッキリ言って頭が良くないし、ワキも甘い。あんな短期間で『福島第一サティアン』とか『谷垣さんを支えるために政治をやっているんじゃない』とか失言を繰り返した。演説の内容も抽象的で何を言っているのかさっぱりわからない。その理由はズバリ、まったく勉強していないからでしょう。彼が総裁になってくれれば党首討論などでもコテンパンに叩けるし、マスコミ対応でも勝手に自爆してくれそう。放っておけば自民党の支持率を下げてくれそうな気配をプンプン漂わせていましたよね」

では、石破氏はどうか?

「彼は身内である国会議員から嫌われすぎている。もし石破さんが総裁になっていたら、最初の仕事となる党三役の人事からして大モメになることは必至だった。派閥の均衡に配慮しない人選を断行していただろうし、そうなれば長老をはじめとする党内守旧派たちが石破さんの足を引っ張る行動に出ていたはずです。そんなしょーもない内紛を見せつけられたら、自民党は変わってないなと世間が再認識していたことでしょう」

安倍氏なら、派閥を無視はしないし、失言が多いタイプでもない。精神的なタフさには不安が残るが、バランスがとれたタイプともいえる。彼の新総裁就任で、民主党政権はいよいよ追い込まれた……と思いきや、実際はそうでもないらしい。

「最近の野田総理は非常に血色がいいんですよ。谷垣(禎一)さんが総裁選に不出馬を決めて以降、生き生きとした余裕のある表情をすることが多く、自信にあふれています」

そう語るのは、民主党本部の関係者、T氏だ。

「当初、『近い将来』という表現だった解散の約束を、谷垣さんからのプレッシャーで『近いうち』に修正しましたよね? でも先日の代表選に勝利した後は『遠くない将来』という表現にまで後退した。これは『近い将来』よりも明らかに解散時期が延びたと考えていいでしょう」

それは、谷垣氏の不出馬と関係があるのか。

「大アリです。解散の約束は谷垣さんとふたりきりで交わされた。約束の相手がいなくなれば白紙ですよ」(T氏)

子供のような理論を振りかざしてでも、ギリギリまで国の舵取りを続けようとあがく野田総理。民意を無視し続けることが、今後民主党にどう跳ね返ってくるのか。時が経てばはっきりするだろう。

(取材・文/菅沼 慶)

■週刊プレイボーイ42号「安倍“出戻り”総裁誕生で民主党が息を吹き返す!?」より



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