いま、2次元から“人間界”に戻れない男子が増えている?

週プレNEWS / 2012年10月18日 17時30分

『リアルラブドール』を奥さんに「買っていい?」と聞いたら「ふざけるな!」と言われたという、経済アナリストで獨協大学教授の森永卓郎先生

最近の若い男子には、アニメやマンガなどの「2次元キャラ」で自慰行為にふける人が増えているという。しかし、それでは「現実の世界に後戻りできなくなる」と警鐘を鳴らす人物がいる。経済アナリストの森永卓郎先生だ。

実際、2次元好きの“オタク男子”に親和性が高いはずのコスプレ系女子たちですら、こうした男たちを現実に引き戻すのは容易ではないという。

「以前、メイド喫茶にいたメイドさんが、ボランティアで2次元に落ちた男を救出するという非常に志の高い活動をしていたんです。私も支援していたのですが、結局、ひとりも救出できずに挫折する事態に追い込まれたんです(笑)。一度“解脱”(完全に2次元の世界へいってしまうこと)してしまうと、二度と3次元の世界に戻ってこれないのが現実です」

その最大の理由は何か。

「2次元の存在は絶対に裏切らないし、どんなに迷宮に入り込んでもリセットすれば済む。いくらでも自分の好みにカスタマイズしていける。そういう意味では、本質的に2次元の世界のほうが優れている上に、2次元と3次元をつなぐ道具がどんどん進化していってオリエント工業の約70万円の『リアルラブドール』を見た瞬間に、もう人間界は終わったなと思いましたね(笑)」(森永先生)

その『ラブドール』は、リリー・フランキーさんやみうらじゅんさんも購入したという逸品。しかも、現実の女性と違って常に肌がきれいで、自分好みの顔立ちを選ぶことさえできてしまう。そうしたグッズやコンテンツの充実が、“2次元離れ”を一層困難にする。

「そうやって気がつけば2次元に囲まれたお花畑というか、“A.T.フィールド”(アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』作中で呼称される排他的精神領域。第十七使徒、渚カヲルは「心の壁」と称している)をつくるんです。その中はすごく快適です。すると人間との付き合いが面倒くさくなる。いいかげんイヤになるんです」(森永先生)

それ以上進むと“解脱状態”に入り、いよいよ人間界に戻れなくなると警告する森永先生。しかし、得てして当の本人は幸福で、「誰にも迷惑かけてないんだからいいじゃないか」と抜け出す必要を感じないのだという。

「幸せだから怖いんですよ! 麻薬中毒になっている人は麻薬をやっているときは幸せなんです。日本中の男が2次元に落ちたら、少子化は進むし年金制度は崩壊するし、大変ですよ」

こうした森永先生の警告は、実は自身の体験によるものだという。

「前に劇場版の『エヴァ』が公開されたときに、雑誌(の取材)で等身大の綾波レイちゃんと映画のシーンの再現をしたんです。そこのソファで彼女を押し倒したんです。やってみて、『これはこれでいいカンジだな』って思っちゃったんです(笑)。本当に危ないんですよ。だから、やっぱり人間界への最後のクモの糸を残しておかないとマズイと思うんです」

森永先生の提案する理想のライフスタイルは、「2次元・3次元のバランスのいいバイセクシャル」。危険な領域に入っていることを自覚している人は、なんとかして人間界と折り合いをつける道を模索してほしい。

(構成/鈴木英介、撮影/高橋定敬)

■週刊プレイボーイ44号「森永卓郎先生に本誌ヤノアツが噛みついた!」より



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