レッド・ツェッペリン ジミー・ペイジ降臨!「自分の中にクリエイティブな発想がまだまだ残っている」

週プレNEWS / 2012年11月5日 17時0分

「ずっとレッド・ツェッペリンとして生き、音楽を作りながら成長してきた」カッコよすぎる68歳、ジミー・ペイジ

通算10回目となる来日を4年9ヵ月ぶりに果たしたロック界のカリスマ、ジミー・ペイジは御年68歳とは思えないアグレッシブさとカッコよさ! 今も音楽に愛と情熱を傾け続ける彼が貫く生き方を聞いた。

■アイデアは意図的には生み出せない

―今回のソフト化を機に、あらためてO2(オーツー)アリーナでのライヴを鑑賞しましたが、とても60代の演奏とは思えません。1970年代の、あなたが20代、30代の頃のスキルと比べても、本気でなんの遜色もありませんでしたよ!

ジミー・ペイジ(以下、JP) あの日は、ステージに上がる前から、ある種の緊張感みたいなものに包まれていたんだ。同時に、水道の蛇口からどんどんアドレナリンがこぼれ落ちてくるみたいな感覚になって……少し落ち着かない雰囲気だったよ。「早くステージに上がって、やってやるぜ!」と考えていたのを覚えているね。

―あれほどライヴが盛り上がると、達成感も大きかったんじゃないですか?

JP とにかくオーディエンスの反応がものすごかった。とてもいい結果が得られたことを感じていたし、ライヴの準備も含めて、自分たちが込めた思いやパッションみたいなものがメンバー全員にすごくあったから、みんなで成功の余韻を分かち合ったよ。

―そんなふうに感情が高ぶることって、普段の生活の中ではめったにないですからね。

JP 確かに。あのときは、演奏している最中も、自分たちの感情がググッと上がってくる瞬間がいくつもあったんだ。本当にエモーショナルな体験だった。

―そういう時を重ねていることが、精神的にも見た目にも、あなたを若々しく保っているのかもしれません。何しろ、もう40年以上もロックミュージック界の頂点に君臨し続けているわけですから。

JP 僕はもともと、シカゴから出てきた50年代の音楽にインスパイアされて、ギターをプレイするようになった。最初はアコースティック、やがてエレクトリック。その頃のシカゴの音楽といえるリフ・ミュージックの影響やサックスなんかのブラスセクションを取り入れ、自分なりの解釈で新しい音楽を作っていったんだ。

―ロックバンドのギターリフは、そのほとんどがあなたの技から派生したものと言っても過言ではないと思います。ただ、クリエイティビティって、どこかで枯れてくるのが当然だと思うんです。でも、あなたはそうじゃない。何か特別な理由があるのでしょうか。

JP うーん……。ひとつ言えるのは、アイデアは意図的にはなかなか生み出せないってことだ。こういうふうにやればフレーズが出てくるってわけじゃない。得てして、ほかのフレーズを弾いているうちにパッと出てくるものなんだよ。ありがたいことに、そういうアイデアが今もわいてくる。たぶん、自分の中にクリエイティブな発想がまだまだ残っているんだろうな。

■ツェッペリンとして生き、成長してきた

―久々の日本はいかがですか?

JP 何かレッド・ツェッペリンとしての作品のリリースがあるたびに、「日本にまた来たい」と思っていたんだ。今回来日できたことをとてもうれしく思っているよ。

―前回の来日時もそうでしたが、年齢を考えると「最後の来日」になる可能性もあるわけで……。

JP 日本のファンの前でプレイしたのは1971年と72年の2度だけになってしまったけどな(笑)。でも、その2回ともとてもスリリングな体験だったよ。当時、訪れる前に日本文化の本なんかを読んできたんだけど、実際に来てみたら、より素晴らしかった! すごく感動したんだ。

―71年の広島公演は完全な慈善公演でしたが、このO2ライヴではイギリスの恵まれない子供たちの援助を行なう慈善団体のためのチャリティオークションにペアチケットが出品され、8万3000ポンド(約1900万円)という驚愕の値がついて話題になりました。これも、レッド・ツェッペリンだから起こった現象でしょうね。

JP 値段がすごいことになっている話は聞いたよ。ただ、そこまで金額がいっちゃうと、それは実際にチャリティ目的というよりはどこか別のところに流れてしまって、違った様相を呈していることは明らかだよな。

―純粋な音楽性からかけ離れていっている気がしますよね……。

JP 僕はここ数年、音楽以外のことは何もやっていないんだ。必ずしもギターは弾いていなかったとしても、すべてなんらかの形で音楽、それも自分の音楽に関係することだけを純粋にやっている。

―自伝写真集の出版や、個人の公式ウェブサイトの立ち上げなど、精力的に活動されてますね。

JP ウェブサイトは、一日にひとつは必ず何かが更新されるものにしたくてね。日付が変わるたびに、過去のその日に僕の歴史の中で起こった出来事がアップされるんだ。僕には長い歴史があるからね(笑)。

―毎日、常に変化し続ける。それはあなたの生き方に通じているように思えます。

JP だろ?(笑)。アーティストのウェブサイトはなかなか更新されないってよく聞くけど、僕のは毎日、何か新しい情報を得られるよ。

―それ、レッド・ツェッペリンのウェブサイトでもやってもらえないですか?(笑)

JP やろうとしたが、誰からも理解してもらえなかったんだ(笑)。

―1968年にレッド・ツェッペリンが結成されてから44年がたちました。あなたにとって、このバンドはどういう存在ですか?

JP 僕の人生における一日一日のすべてが、このバンドとクロスオーバーしている。僕はずっとレッド・ツェッペリンとして生き、音楽を作りながら成長してきたわけだからね。

―ツェッペリンは、あなたの人生そのものだということですね。そして同じように、大勢の人があなたの音楽を聴いて、これまで成長してきたわけです。

JP ならば、今回の『祭典の日』はみんな楽しめると思うよ。そしてウェブサイトも見てくれ。本当に大変だったんだからな(笑)。

(取材・文/米澤和幸[Lotus Records] 撮影/Ross Halfin)

●Jimmy Page



本名:ジェームス・パトリック・“ジミー”・ペイジ。1944年1月9日、イギリス・ロンドン近郊生まれ。史上最強のロックバンドのひとつ「レッド・ツェッペリン」のギタリスト兼リーダー。彼らのアルバムセールス累計は全世界で3億枚を突破している。エリック・クラプトン、ジェフ・ベックとともに世界3大ギタリストと呼ばれるカリスマだ

■レッド・ツェッペリン『祭典の日(奇跡のライヴ)』



11月21日(水)発売予定



伝説のロックグループ「レッド・ツェッペリン」が2007年12月にロンドン・O2アリーナで行なった、たった一夜限りの奇跡的な再結成コンサートの模様を収録



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