「初体験が遅いほうが出世する」説は歴史的にも証明されている?

週プレNEWS / 2012年12月4日 17時0分

アメリカのテキサス大学の学者グループが発表した「若くしてセックスを知ると出世しない」という研究結果が話題だ。

被験者はアメリカに住む16歳から29歳の兄弟姉妹1659組。15歳までに初体験を経験した「早期」、15歳から19歳までの「適期」、19歳以降の「遅期」の3グループに分け、その後の彼らの人生を研究したところ、「遅期」のグループの人は、別のふたつのグループよりも高い教育を受け、年収も高いなど人生で成功していることがわかったという。

つまり、童貞期間の長い人のほうが出世できるってこと?

この研究結果にマンガ家で映画監督の杉作J太郎氏がうなずく。

「常々、僕も若い未経験者には『童貞でい続けろ』と説いてきましたが、やはりそうでしたか。僕の初体験は27歳と遅いですが、早い時期に経験をしていたら、間違いなく今の僕はいなかった。言うまでもなくセックスは最高ですが、早くに“画期的に楽しいこと”を知ってしまうと、ほかのことがおろそかになってしまうということ。これは真理でしょう」

また、就職活動や企業事情に詳しい人材コンサルタントの常見陽平(つねみようへい)氏はこう話す。

「私の母校である一橋大学でも当時は経験の遅かった人が多く、“社会人デビュー”も珍しくありませんでした。でも、それぞれ社会に出て立派にやっている。大学時代、そういう人たちは勉強や趣味、アルバイトに没頭していました。テニスサークルで女のコと遊ぶ人たちを横目にしても頑張れる人たちなんです。集中力があり、物事に打ち込める人材ともいえます。そのため仲間からの信頼も厚かったですし、恋愛関係には発展しなくとも、異性からも信頼されていた。総じて面倒見もよかった。社会に出てからそういう人材が伸びるのも、当然といえば当然」

長い童貞時代が“人間力”を育てるということか。若いうちは恋愛やセックスなんてしている場合じゃない?

「恋愛がムダなんてことはないですが、最短距離で成果を出したい人にとっては“関係ないもの”と捉えている傾向はあります。経営者の自伝などを読むと、起業しようというとき、付き合っていた彼女とわざわざ別れたりしていることも多い。ビジネスに邁進(まいしん)できる猪突猛進(ちょとつもうしん)型の人は、若い時期にセックスを経験しないで、その間、別の物事に没頭していたケースも多いことでしょう」(常見氏)

歴史を振り返っても性体験の遅い偉人は少なくない。雑学に詳しいコラムニストの唐沢俊一氏はこう語る。

「博物学者・生物学者の南方熊楠(みなかたくまぐす)は40歳で結婚するまで童貞だったといわれています。また、美食家としても知られる芸術家の北大路魯山人(きたおおじろさんじん)も極度の短小コンプレックスのため性体験が遅かったようです。彼らはセックスにつぎ込むエネルギーを研究や創作につぎ込んだのです」

童貞のまま人生を終えた偉人も多い。宮沢賢治や正岡子規、さらに吉田松陰らも未経験のまま他界したといわれている。

「海外ではカントやニュートンが一生童貞ということで有名です。彼らのように思考し続けた人たちにとって、セックスは思考を妨げる行為だったのかもしれませんね」(唐沢氏)

最後に前出の杉作氏がこう話す。

「童貞が長引くと理想がどんどん高くなっていくもの。僕の会社のT君(25歳・童貞)は先日、童貞を捨てようと初めてソープランドに行ったのですが、前戯の途中で『こんなものじゃない』と帰ってしまった。素晴らしいことです。高い理想を持つことは、人類だけに許された成長するための特権。自分が成長しない限り理想が達成されないからこそ努力する。童貞が長かった人が成功するのは、そういうことだと思うんです」

童貞も捨てたもんじゃない?

(取材・文/コバタカヒト)



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