安倍内閣の“爆弾”は麻生・石破ら大物閣僚たちだ

週プレNEWS / 2013年1月7日 17時30分

総理時代にも失言の目立った麻生太郎氏。返り咲きの野心マンマンだ

ついに「第2次安倍新政権」が本格始動した。内閣も自民党執行部の顔ぶれも「手堅い布陣」だとの評価が一般的だが、自民党という組織を知り尽くした人たちに言わせると、実態はまったく違うようだ。

2006年の第1次安倍内閣時に農水大臣を務めた松岡利勝氏(在任中に自殺)の大臣秘書官を務めた、池田和隆氏の評価はこうだ。

「安倍さんには(松岡氏の事務所費や“ナントカ還元水”の問題で)当時、大変な迷惑をかけてしまったので厳しいことは言いたくないのですが、危機を突破できるような布陣とは言えませんね。確かに、欠点はあまりない。しかし仕事を実行するという点での安定感というより、安倍さんから見て安心できる人を選んだだけだと思います」

とはいえ、閣僚経験者などのベテランもかなりいるが?

「総裁選を争った人や大臣経験者などの大物で固める人事がうまくいくのなら、過去の竹下内閣や宮澤内閣も成功していたはずです。平時(平穏なとき)ならいいかもしれませんが、今は経済も外交もギリギリの状況下にある。バランスよりも“危機に勝てる布陣”を敷いてほしかったです」

元自民党の大物国会議員、M氏も同意する。

「危機突破内閣なんて言っているけど、管理するのがやっとで、突破するまでのパワーはないよ。安倍クンや石破クンが突破したいのは、国の危機ではなく参院選でしょう。それしか目に入ってないよ。だから大臣経験者や派閥の領袖クラスを起用して無難な人選をしたつもりだろうけど、逆だよ、これは」

どういうことか?

「例えば、麻生クン。安倍クンを応援するという彼の心に偽りはないと思うけど、もう一度総理をやりたいっていう色気も確実に持っているよ。谷垣クンだって、まだまだ枯れてはいない。総裁選への出馬を断念した直後は顔から生気が抜けていたけど、最近の彼は見る見る血色が良くなっている。絶対に腹の底では“次”を狙っているよ。当然、この前の総裁選で争った石破幹事長や石原(伸晃)クン、林クンも野心満々でしょう」

M氏の見立てでは、ベテラン陣にとっては「安倍首相の次」が最大の関心ごとのようだ。

「つまり今回の内閣は、安倍クンが何かでミスをして支持率が急落したり、再び健康問題が起きようものなら、次は自分の出番だとチャンスを窺っている連中だらけってことだよ。参院選に勝つことは全員共通の利益なので、しばらくはおとなしくしているだろうけど、その後は爆弾を抱えながら政権運営をするようなものだよ」(M氏)

麻生、石破、谷垣……。“実績”を買われたはずの大物閣僚たちこそ不安定要因の爆弾。安倍内閣の今後は、「手堅い」とはとても言えなそうだ。

(取材・文/菅沼 慶、撮影/井上太郎)

■週刊プレイボーイ3・4合併号「安倍新政権が抱えるこれだけの火種」より



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