「toto」海外試合も対象で当せん金額が高額化?

週プレNEWS / 2013年2月16日 17時0分

サッカーくじ「toto」でイングランド・プレミアリーグの試合を予想できるようになるかもしれない―。

超党派の国会議員でつくる「toto制度改正検討プロジェクトチーム」が、totoの対象試合をプレミアにまで広げる法案を、今国会で提出しようとしている。

実はこのプランには、2020年東京五輪実現に向けた招致活動が絡む。五輪でのメイン会場に予定されている国立競技場は、老朽化と収容人員の少なさの解消のため、大規模改修されることになっている。“国立”競技場なのだから、本来ならその資金は国費から賄われるのがスジだ。

しかし、予算を査定する財務省は国の厳しい財政状況を理由に、約1300億円にも上る改修費の全額負担を拒否。招致活動の主体である東京都と、国立競技場の運営母体であり、今回の改修計画を立てた独立行政法人「日本スポーツ振興センター」(JSC)にも負担を求めてきたのだ。

だが、五輪招致に向けてそれなりの費用を確保している都はともかく、独立行政法人であるJSCが出せる額は限られている。かといって、改修計画の言いだしっぺがわずかな負担で済むはずもない。

そこで、打開策として浮上したのが、totoの収益を大幅に増やすアイデアだった。

実はJSCは、totoの運営・発売元でもある。今のtotoは法律上、ひとつのサッカー試合開催機構(現時点ではJリーグ)の試合のみが予想対象。そのため、これまではオフシーズンの12月から2月には発売できなかった。しかし、複数の開催機構(Jとプレミア)の試合が対象となるよう法改正すれば、Jのオフ期間中は秋春シーズンに試合を行なうプレミアの試合を予想できるわけで、通年発売が可能になる。その実現に向けてJSCがスポーツ系の族議員を動かし、法案提出につながったというわけだ。

法案が通れば約300億円の増益が見込まれ、そっくり国立競技場の改修費に充てられる。順調に事が進めば、今年末にも新システムのtotoが導入され、ゆくゆくはドイツ、イタリアといった欧州主要リーグやW杯にまで対象を広げる構想なのだという。



新しい予想対象としてプレミアがいの一番に選ばれたのは、世界で最も人気のあるリーグであり、日本でもBS、CS放送などで毎週数多くの試合が中継されているからだといわれている。

ただ、日本のサッカーくじが外国の試合を含めることに、本当に何も問題はないのだろうか? 例えば、プレミア側からクレームをつけられるとか。

「年末年始のウインターブレイクや、夏の試合のない期間、自国のサッカーくじが国外リーグの試合も対象とすることなんて、海外では当たり前。対プレミア的にはなんの問題もないでしょう」

そう話すのは、世界各地での豊富な取材経験を持つサッカージャーナリストの後藤健生(たけお)氏だ。

「逆に日本の試合だって、海外のくじでは予想対象になっています。だから、ヨーロッパなどへ行くと、『Jリーグに興味はないけど、クラブ名ならいくつか知ってる』っていうサッカーファンがいたりする(笑)」(後藤氏)

へぇ、そういうものなのか。

では、別の疑問。新システムのtotoは、対象がプレミアにまで広がるわけだから予想試合も増え、結果的に当せん金も高額化すると期待してもいい?

「それは勘違い。予想試合数は今と変わらないはずです。だから、コンピューターがランダムに選択するBIGの最高賞金も、6億円のままでしょう」(後藤氏)

でも、自分で予想するtoto、mini toto、toto GOAL3のほうは、Jに比べれば情報の少ないプレミア試合を当てるわけだから、的中者数が減る分、ひとり当たりの当せん金が高くなるのでは?

「プレミアはホームチームの優位性がJよりはるかに強い。マンチェスター・Uなどのビッグクラブの試合はともかく、どちらが勝つのかわからない中小クラブ同士のゲームは、ホーム側に印をつけておけばけっこう当たります。だから、的中者数もそう変化しないんじゃないかな」(後藤氏)

新システム導入で、ケタ外れの当せん金が実現するってわけじゃないのね……。

まあ、それでも、一年を通じてtotoで一攫千金の夢が見られるようになるわけだから、新法案が可決されることを祈る!

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