セルジオ越後の一蹴両断! 第302回「本田圭佑がいないと途端に弱くなるのは監督の責任だ!」

週プレNEWS / 2013年4月18日 15時0分

足首のケガでW杯最終予選のヨルダン戦(3月26日)を欠場した本田(CSKAモスクワ)の復帰に時間がかかっている。

サッカー選手にケガはつきもの。とはいえ、一昨年に右ヒザに重傷を負って長期離脱して以降、それまであまり悩まされることのなかった小さなケガが続いている印象だ。

相手とガツガツぶつかることも厭(いと)わないプレースタイル。ロシアリーグ自体も当たりが激しい。ロシアに多い人工芝のピッチも脚への負担が大きい。ひょっとすると、かつて大ケガをした右ヒザを無意識のうちにかばいながらプレーしていて、ほかの箇所に負担をかけているのかもしれない。

また、そうしたケガをするたびに海外まで治療に行くのを見ると、クラブの医療体制も不十分なのだろう。いずれにしても、本田は早くロシアを脱出したほうがよさそうだね。

今回も治療のために帰国。日本代表のトレーナー、フィジカルコーチにリハビリの協力を仰いだそうだ。その間には日本代表のザッケローニ監督とも会談。これは異例なことだと思うけど、6月にW杯最終予選、コンフェデ杯と大きな試合を控え、ザッケローニ監督も気が気じゃないのだろう。

確かに、本田は今の日本代表では“不動のトップ下”で、誰もが認めるチームの中心選手。香川(マンチェスター・U)と並んで、対戦相手から最も警戒される存在だ。ザッケローニ監督が不安になる気持ちはわからないでもない。

ただ、いくら本田とはいえ、メッシやクリスティアーノ・ロナウドみたいに、ひとりで試合を決めてしまうほどの選手ではない。コンディションが100パーセントでなければ、無理して起用すべきではないし、決して“替えの利かない選手”ではない。




ヨルダン戦について「本田不在だから負けた」という声を聞くけど、それは監督に就任してから2年半以上もたつのに、本田の不在時、または不調時に誰を使うか、どうやって戦うのかを試行錯誤せずに、“不動のメンバー”で戦い続けてきたザッケローニ監督に責任がある。

これはトップ下の本田に限った話じゃない。ボランチの遠藤(G大阪)と長谷部(ヴォルフスブルク)もそう。どんなに調子が悪くてもスタメンで使い続け、細貝(レバークーゼン)や高橋(FC東京)には親善試合でもなかなかチャンスを与えない。先日、代表常連のあるベンチ組が「どうすれば、俺は試合に出られるのか」と不満をコボしていたそうだけど、ここにきてザッケローニ監督によるメンバー固定の弊害が出ている。選手をひとりかふたり欠くたびに極端に力が落ちるチームなんておかしいよ。日本の選手層はそんなに薄いのかな。

海外組だから、“不動のメンバー”だからということで無条件に招集、起用するのではなく、例えば、Jリーグで結果を出している選手にもチャンスを与える。その上で誰が使えて、誰が使えないのかを判断すべき。

いずれにしても、ザッケローニ監督がこのまま“不動のメンバー”を使い続けたとして、うまくいけば来年のブラジルW杯でいい結果を出せるかもしれない。ただ、問題はその後だ。次の日本代表は間違いなくゼロからのチームづくりになる。長期的に見て、日本サッカーにとって大きなマイナスになるのではないかと今から心配だ。

(構成/渡辺達也)

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