新エネルギー革命で日本の未来はバラ色だ

週プレNEWS / 2013年5月15日 9時0分

ここ最近、日本の未来に期待が持てそうな資源関連のニュースが相次いでいる。近海の底に埋蔵されているメタンハイドレートが国内の天然ガス消費量の約100年分にも及ぶことが判明したほか、南鳥島の近海にも年間国内消費量の230倍以上にあたるレアアースが発見されている。

資源小国だと思われていた日本でさまざまなエネルギーが発見されると、その未来にはどんな影響が出るのか。天然ガスと同じ魅力を持つメタンハイドレートや、最新ハイテク機器に欠かせない素材であるレアアースに比べると地味な印象の地熱の例を見てみよう。

現在、地熱による発電量は約54万kW。これは原発1基分以下でしかない。しかし、弘前大学北日本新エネルギー研究所の村岡洋文教授が力説する。

「日本は火山と温泉に恵まれており、世界第3位の地熱資源量を誇っています。発電技術が進化すれば、最大で原発110基分に相当するとてつもないポテンシャルの資源量を秘めているのです」

ちなみに、日本に現在ある原発は54基だから、全原発を稼働した場合の倍以上という頼もしい数値だ。

経済産業省のキャリア官僚、T氏も地熱の可能性を認める。

「地球の僻地(へきち)にあるにもかかわらず、アイスランドには世界中から観光客が押し寄せているブルーラグーンという世界最大の露天風呂があります。実はこの露天風呂、地熱発電所から出た“廃湯”をためたお風呂なのです。廃湯と言うと聞こえが悪いですが、地熱で温められた地下水で、キレイなお湯です。成分的に温泉とほとんど変わらないと言っていいでしょう」

こうしたアイスランドの状況は、日本の未来にとっても参考になるとT氏は言う。

「日本に置き換えて考えてみてください。日本には魅力的な温泉地がたくさんあります。そこに地熱発電所を造り、その廃湯で意図的に巨大な露天風呂を造れば、日本人はもちろん、外国人にとっても魅力的な観光地になるのではないでしょうか? 失礼ながら、アイスランドはかなりの僻地にありますし、食事もおいしいとは言い難い。露天風呂以外の観光資源も乏しいです。それに比べて日本は食べ物がおいしいし、温泉地以外の観光地も魅力的です。エネルギー資源であると同時に、戦略的に観光資源化すれば、その経済効果は倍増するでしょう」

地熱による経済効果は、温泉のほかにもある。

「地熱発電用のタービンは、日本製が断トツの性能を誇っており、シェアも世界一です。もっと国内の地熱発電開発を進め、タービンの技術レベルを向上させ、今以上に世界の需要を掘り起こして売り込むことができると思います」(T氏)

最も地味に思える地熱でさえ、日本を元気にするパワーを十分に持っている。さらにレアアースやメタンハイドレートが加われば……日本の未来をバラ色に変えることだって、決して不可能ではない。

(取材・文/菅沼 慶 興山英雄)

■週刊プレイボーイ21号「新エネルギー革命が日本にやって来る!」より

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