アベノミクス効果で阪神優勝間違いなし?

週プレNEWS / 2013年5月22日 9時0分

虎ファンの間で「アベノミクス効果で、今年こそ阪神が優勝する」という声が高まっている。

大阪市北区、熱心な虎ファンの集まる喫茶店「まる虎(こ)ぽーろ」の常連客がこうつぶやく。

「今年はアベノミクスで株価も上がっとるし、優勝があるかもしれん。阪神は景気が良くなったとき、なぜか優勝するんや」

阪神は戦後5度のセ・リーグ優勝を果たしている。1962年、64年、85年、そして、2003年と05年だ。

62年、64年は日本は高度経済成長期の真っただ中。さらに85年はプラザ合意で円高ドル安が進んだ年だ。円高不況を恐れた政府と日銀が金融緩和して市中に円をばらまき、日本はその後、バブル経済に酔いしれた。そして、03年、05年は小泉政権下で大胆な規制緩和が行なわれ、02年2月から07年10月まで戦後最長の景気拡大が続いた。

確かに、阪神は好況期に優勝するというジンクスがあるようだ。

となれば、アベノミクスで景気が回復基調にある今年、6度目の優勝を飾ってもおかしくない?

実際、今の阪神は首位・巨人に敵地・東京ドームで3タテを食らわすなど絶好調。5月15日時点で巨人とわずか2.5ゲーム差の2位につけている。

阪神好調の要因を「まる虎ぽーろ」にいた虎ファンはこう分析する。

「メジャーから移籍した西岡の活躍が大きい。やんちゃ坊主だけに阪神では浮きまくるかと心配してたら大間違い。ムードメーカとしてチームを明るく変えた。5月11日の松山でのヤクルト戦の5打数5安打はしびれたでえ!」(40代・会社員)

「昨年、ホームラン9本で4番失格となった新井がすでに6本も打ってる。金本が引退して外野の守備に穴もなくなった。5年4ヵ月ぶりに株価も1万5000円台を回復したことやし、アベノミクス効果でほんまに優勝するんとちゃうやろか」(30代・会社員)




こうなると、心配なのは景気の先行き。好景気の年に優勝するという阪神のジンクスが真実なら、景気が中折れすれば、阪神もまた失速することになる。

というわけで、龍谷大学経済学部の竹中正治(まさはる)教授にアベノミクスの先行きを聞いてみた。

「アベノミクス効果が続くかどうかは、“第三の矢”の成長戦略にかかっています。金融緩和、財政出動という第一、第二の矢だけではダメで、規制緩和や自由化などを断行し、第三の矢で日本経済を成長させないと、年内に株価が急落するかもしれません。そもそも株価の予想は本当に難しいもの。大した理由もないのに株価が10%下がるなんてことはざらにありますし、場合によっては25%くらい下がってもおかしくありません。今回の急激な株価上昇も予想していた専門家はひとりもいないはず」

虎ファンを自認する関西大学会計専門職大学院の宮本勝浩教授もこう予測する。

「現在は景気が良くなりかけている状況。問題はいつまでこの状況が続くのか。ひとつの指標は夏のボーナスです。もしアップするようだと、皆が支出を増やしますから、本当に景気が回復するでしょう。逆に増えないようだと、円安で輸入品のガソリンや食料品の価格が上がっていることもあって、消費が冷え込んで不況に逆戻りしかねない。そうなると、アベノミクスの先行きは一転、危うくなりますね。ただ、いずれにしても7月の参院選までは安倍さんもあらゆる手を打つでしょうから、今の状態は続くと思います」

なるほど。問題はその後。甲子園球場で高校野球の行なわれる8月には恒例の長期遠征、通称“死のロード”が待っているが……。

アベノミクスも阪神も夏を乗り切れるか?

(取材/ボールルーム)

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