ドコモとアップルが基本的に相いれない理由

週プレNEWS / 2013年6月4日 9時0分

ドコモとアップルの相性の悪さがiPhone発売の障害になっているという

5月15日、ドコモは2013年の夏モデル新機種を発表。MNPによるユーザー流出が続くなか、auやソフトバンクのiPhone5へ対抗するための「ツートップ戦略」を打ち出した。それでも、多くのドコモユーザーからは「ドコモはiPhoneを出さないのか?」という声が止まない。

15日の会見後に行なわれたドコモ・加藤薫社長の囲み取材でも、iPhoneに関する質問がいくつも飛んでいた。それでも、いまだにドコモからiPhoneが出ないのには理由がある。ケータイジャーナリストの石川温(つつむ)氏が解説する。

「ドコモもアップルも“殿様”で、基本的には相いれない組み合わせです。ドコモは、自社を頂点としたピラミッド構造を崩したくない。もしiPhoneを売るとなると、売り場もCMもアップルのブランドイメージどおりに作らなくちゃいけないし、キャリア独自のサービスをやるにもお伺いを立てる必要が出てくる」

また、販売現場へのしわ寄せもあるという。

「アップルはiPhoneのモデルチェンジ情報を発表直前までキャリアにも明かさないため、販売現場が製品の詳細や発売日を知るのはかなりギリギリのタイミングなんです。これにはauもソフトバンクもてんやわんやになっていました。『発売数ヵ月前には販売店に情報を下ろし、混乱を防ぐ』という企業風土のドコモにとっては大きな問題でしょう」(石川氏)

一方で、アップルの過大な販売台数ノルマをドコモはのめないのでは、という意見もあるが……。

「あまり関係ないんじゃないかと思います。ドコモの加藤社長がよく会見で台数の件を引き合いに出していますが、あれは『やらないことの言い訳』にすぎないのではないかと。実際、アメリカでは小さなMVNO(仮想移動体通信事業者)もiPhoneを取り扱っていますしね」(石川氏)

ケータイ業界に詳しい識者30名にアンケートを行なったところ、「ドコモが今後2年以内にiPhoneを発売する」と考える人は18名、逆に「しない」が12名という結果に。一応、「する」が多数派ではあるが、意見は真っぷたつに割れている。

ドコモからiPhoneが発売されるかどうかは、やはり判断の難しい問題のようだ。

(構成/植村祐介)

■週刊プレイボーイ24号「ドコモiPhoneいつやるの?」より

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