28歳で当選! 岐阜県美濃加茂市の全国最年少市長を直撃

週プレNEWS / 2013年6月12日 12時0分

2010年の市議選では26歳で立候補し、トップ当選。見た目は爽やかな若者だが、どんな人物なのか?

6月2日、日本で一番若い市長が岐阜県美濃加茂市に誕生した。

新市長の藤井浩人氏は28歳ながら、自民党推薦で市議を14年半も務めた森弓子氏(58歳)を退けての万歳三唱となった。

美濃加茂市といえば、今年3月末にソニー子会社の工場撤退により、2000人を超す雇用が失われると話題になった県南部の町だ。

こうした難しい問題を抱えた市政をあずかることになった28歳は、どんな人物なのか。まずは彼の地元で評判を聞いた。商工会関係者(50代)がにこやかに言う。

「彼はビジュアルもさることながら、まじめで頭もいい。人の意見を聞く姿勢もあるし、誰とでも分け隔てなく、幅広い世代と関わりを持っている。期待してますよ」

今回の選挙では、100人を超すボランティアが藤井氏の選挙戦をサポートした。そのうちのひとりで、藤井氏が学生時代にアルバイトとして講師をしていた学習塾の教え子の女性(23歳)が話す。

「藤井先生は教え方も上手でした。それに塾の教え子と、今でも仲がいいっていうのも珍しいですよね。私の実家はそろばん塾をやっていて、藤井先生が市議のときに、『子供たちに勉強を教えたい』ということで教室を貸したことがあるんです。生徒の小学生が『あの先生、もう来ないの?』と言うくらいの人気でしたよ(笑)」

「子供に教育を」と藤井氏が思うようになったのには、ある理由があったという。藤井氏と一緒に「チーム505」というボランティア団体を運営する中学生時代からの友人、伊佐治俊樹氏が明かす。

「藤井君は(名古屋工業大学)大学院時代に東南アジアを2、3ヵ月、ひとりで旅してたんですが、帰国後、『日本は恵まれているのに、苦しい人が多い。でも、東南アジアの人は日本ほど恵まれた環境じゃないのに、国のことを考え、政治を語り、幸せそうだった』と話していました。何か心の持ちどころが変わった感じでした」




政治を志すキッカケは、この旅にあったと藤井氏本人も選挙戦の途中で語っている。

週プレは、6月5日に東京で開かれた「全国市長会議」に出席していた藤井氏を直撃した。

―市長になって思うことは?

藤井 「責任の重さをあらためて実感します。市民の方からは期待の声をいただきますし、僕が失敗すると『やっぱり若いヤツはダメだ』と言われてしまう。若い人の代表としても責任は重いですね」

―「若い」と言われるのはあまり好きではないそうですね?

藤井 「『若い』だけではなくて、若いから何ができるのかを見てほしいと思いました。若いから行動力がある、若い人が好む発想ができる、20年後、30年後を見据えた市政運営ができるとか。若さだけでなく、その先にあることを見ていただきたいなと」

―藤井さんは、自分たちの世代をどんな世代だと思いますか?

藤井 「僕らはバブルとか好景気を知らずに育った世代で、待っていればよいことがあるということを、根本的に期待していない世代だと思います。ですから、目の前のことをコツコツやることが、最終的に自分たちの目標や理想を実現できると本能的に思っています。だからこそ、自分の住んでいる地域、仲間を変えてこそ、日本が変わるんだと考えています」

―28歳というと、そろそろ結婚を考える時期でもありますね?

藤井 「今、彼女いないんですよ(苦笑)。市長になったら忙しくなると言われてますが、市議時代もスケジュールを目いっぱい入れていたので、これ以上忙しくなるのが想像できないです。よほど惚ほれ込んだり、好きにならないと、お付き合いというのもなかなか……」

28歳、彼女なしの市長。今後も週プレは注目していきます!

(取材・文/頓所直人)

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