発売する? しない? ドコモiPhoneに対する業界関係者の予測は?

週プレNEWS / 2013年6月10日 18時0分

MNPによるユーザー流出が相次ぎ、苦境に立たされているドコモ。その切り札として何度も取り沙汰されているのが、「iPhoneを発売するか否か」という問題だ。そこで本誌では、ドコモが今後2年以内にiPhoneを発売する可能性について、業界関係者に聞いてみた。

「発売する」と答えた人の主な根拠は次のとおりだ。

「iPhoneを取り扱わないことによる不利益が大きすぎる」(ITライター)

「アップルも業績の先行きが不透明。要求条件を緩和するかも」(IT企業経営者)

「夏のツートップ戦略は、ソニーとサムソン以外の端末メーカーにとっては非常に不利。これでメーカーが淘汰されれば、ドコモのラインアップにiPhoneを導入する“枠”が空くのでは」(端末メーカー関係者)

ドコモの「ツートップ戦略」とは、2013年の夏モデル新機種と同時に発表された、エクスペリアとギャラクシーに値引きも宣伝も集中投下する作戦。いわば、他キャリアのiPhone5に対抗するための戦法だ。

一方、「iPhoneを発売しない」派の根拠は……?

「アップルとの交渉が平行線をたどるうちに、アンドロイドが着実にシェアを伸ばし、『iPhone、いらなくね?』となる気がする」(IT系メディア関係者)

「ほかの端末メーカーとの政治的な絡みで取り扱えないのでは」(ウェブ系会社経営者)

続いて、「発売する」と答えた人には販売時期も聞いてみると、今年の夏が2名、秋が2名、年末が6名。そして来年の前半が4名と、大多数が今後1年以内の発売を見込んでいる。今年中の発売を見込む理由として挙げられるのは……。

「ドコモが夏商戦でコケて、起死回生のiPhone投入」(ケータイキャリア関係者)

「ドコモにもアップルにもそんなに余裕はない。年末商戦には合わせてくる」(ITジャーナリスト)

対して、来年の発売を予想する人からは、ドコモの意思決定の遅さや、iPhone6の発売に合わせてくるのでは……といった意見が多かった。

ケータイジャーナリストの石川温(つつむ)氏は、ドコモのiPhoneの発売時期について、こう予測する。

「今年の年末から来年前半がひとつの本命でしょうか。ドコモの加藤社長は、最近も会見などで『iPhone販売台数が全体の2、3割なら受け入れ余地が』とか、『半分と言われると厳しい』などとコメントしています。アップルとの間で具体的な話が進むと、守秘義務契約にサインする必要があり、何もしゃべれなくなるはずなので、直近の発売はないと見ていいでしょう。逆に言えば、加藤社長が『ノーコメント』と言い出したら要注意です」

ドコモユーザーは、加藤社長のコメントに注意する必要があるようだ。

「そして、やはりカギを握るのは『ツートップ戦略』の成否でしょう。これが好調でユーザーの流出が止まれば、iPhoneを導入する動機は薄くなる。逆に失敗に終わり、MNPでの大量流出も続くようなら、iPhone発売に向け本気で動き出さざるを得なくなるかもしれません。つまり、iPhoneを待ち望むドコモユーザーは、ツートップ戦略に乗らないことです。夏商戦でコケることが、ドコモのiPhone導入への近道になるわけですから(笑)。大きな値引きにひかれて機種変更する人が多いと、それだけドコモのiPhoneは遠のくと思います」(石川氏)

「ツートップ戦略」の動向に加え、6月11日(日本時間)にはアップルの開発者向けイベント「WWDC」が開幕する。ここでiPhoneの新モデルが発表されるかどうかも今後に大きく関係してくるだけに、iPhone待ちのドコモユーザーにとっては要注目だ。

(構成/植村祐介)

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