冷房をかけすぎると体臭がキツくなるってホント?

週プレNEWS / 2013年6月18日 12時0分

涼しい部屋で汗をかかずにいると汗腺に汚れがたまり、それが一気に流れ出して強くにおうことがある

暑さが厳しくなるにつれ、男も気にしなければいけないのが体臭だ。しかし、そんな「男のニオイ」は自分では無自覚なことも多い。

毎年数千人の「体臭」を診療する“体臭のスペシャリスト”、五味クリニック院長・五味常明先生は「体臭は誰にでもあるもの。気にしすぎはよくないですよ」と言う一方、近年、男のニオイについて気になっていることがあるという。

それは、冷房のかけすぎで体臭が強くなってしまっているケースだ。涼しい部屋で汗もかかず、体臭もなくなるんじゃないかと思っていたら、逆だという……。どういうことか?

「そもそも汗がどうやってできるかですが、汗の原料は血液なんです。まず、皮膚のすぐ下にある汗腺が、毛細血管を流れる血液から液体成分である血漿(けっしょう)だけ取り込む。この後、血漿がそのまま汗として出たら、ミネラルもニオイもたっぷりで大変なことになるのですが、汗腺がろ過してサラサラにし、少しの塩分を含んだ水分が汗として外に出されるわけです。ところが、汗腺のろ過機能が弱くなると、血液のミネラルまで一緒に汗として出てしまう」

その汗腺の機能が弱くなってしまう原因のひとつが、冷房などで汗をかかなくなってしまうことなのだ。

「エアコンに依存しすぎたり、運動不足だったりで汗をかく機会が減ると、汗腺の機能は鈍ってしまうんです。すると、ミネラルを多く含んでネバネバした濃い汗、いわゆる“悪い汗”が出てきます」

悪い汗の正体について、五味先生が続ける。

「体のニオイは、汗や皮脂などの分泌物を、皮膚表面にいる細菌が分解するときに発生します。そして“悪い汗”は、本来は弱酸性の皮膚を、悪玉菌が増えやすいアルカリ性にしてしまうんです。さらに、エアコンの使いすぎによって『汗をかく』という本来の機能を忘れた汗腺には、老廃物や角質がたまってしまう。そして、汗をかいた拍子にこうした不純物が一緒に排出される。これもニオイの原因となります」

エアコンの効いた室内から外出したくない夏場こそ、外に出て、汗をかいたほうが体臭のメンテナンスにも良いようだ。

(取材・文/頓所直人 イラスト/服部元信)

■週刊プレイボーイ26号「夏のエアコンがスメハラ問題を悪化させていた!」より

週プレNEWS

トピックスRSS

ランキング