セルジオ越後の一蹴両断! 第312回「惨敗したコンフェデ杯。もう本田も香川も特別扱いするな!」

週プレNEWS / 2013年7月4日 12時0分

コンフェデ杯(ブラジル)で日本代表は3戦全敗という結果に終わった。

ブラジル、イタリア、メキシコといずれも世界トップレベルの強豪国で、厳しいグループだったのは間違いない。でも、W杯本番でもこのレベルの相手と対戦するわけで、3試合で勝ち点1すら奪えなかった現実は重い。日本の実力はまだまだということを再認識させられたね。W杯出場決定後には、選手たちから「世界一を目指す」という強気の言葉も聞こえてきたけど、残念ながら現時点では、そのレベルに遠く及ばないことがハッキリした。

内容もお粗末だった。初戦のブラジル戦(0-3)も、3戦目のメキシコ戦(1-2)も同様で、前からプレスをかけられると、バタバタして攻撃の形をつくれなくなる。

イタリア戦は3-4と善戦したけど、休養日が1日少ない相手のコンディションの悪さに助けられた。イタリアらしい前線からのプレスはほとんど見られなかったからね。フリーにさせてもらえれば、日本の選手もある程度は戦えるんだ。マン・オブ・ザ・マッチに香川が選ばれたのも、省エネで戦うイタリアが自陣に引いて、自由にボールを持たせてくれたのが大きい。

3試合で9失点と守備も崩壊した。よく9失点で済んだなという印象だ。前後半の立ち上がり、終了間際、注意しなければいけない時間帯に失点を繰り返し、セットプレー時の守備の弱さも露呈。集中力の問題と片づけるのは簡単だけど、チームとしての対策に問題があったと考えるべきだろう。

選手個人を見れば、目立っていたのはイタリア戦とメキシコ戦でゴールを決めた岡崎くらい。よく走っていた。




でも、ほかの選手はどうか。特に「優勝する」と宣言していた本田のデキはひどかった。イタリア戦でPKを1本決めただけ。3試合とも後半に入るとガクッと運動量が落ち、試合から消えた。本人にも「本調子ではない」という自覚はあったはず。そんな状態で、なぜ90分間使ってもらえるのか。

香川もそう。相手がボールを持たせてくれたイタリア戦以外では、「さすがマンチェスター・Uの選手」というプレーを披露できなかった。同じマンU所属で、日本戦で2得点を挙げたメキシコのエルナンデスとは対照的だ。

問題は、そんな彼らを特別扱いし、無条件で使い続けるザッケローニ監督と、それを指摘しないメディアにある。たとえ海外クラブ所属の選手でも、コンディションが不十分で、チームの足を引っ張るなら使うべきでない。それが本来あるべき代表チームの姿だ。

今大会、本田のコンディションが悪かったのは誰の目にも明らかだった。それならば、いけるところまでいって、早い時間に(中村)憲剛(けんご)に代える。単純な話だ。そうすることで、選手間の競争原理も働くし、本田にとってもプラスの刺激になる。

W杯で上位進出を目指す国が公式戦で3連敗したら、監督の進退問題に発展するのは当然のこと。果たして、ザッケローニ監督の采配に納得した人がどれだけいるだろう。

W杯本番まで1年。残された時間は少ないけど、選手も監督もゼロベースで評価し直すべきだ。今の日本代表に何が足りないのか。メンバー固定の弊害をどう考えるのか。そして、監督はザッケローニでいいのか。W杯で勝ちたいなら、メディアもファンもそうした議論から目を背けてはいけない。

(構成/渡辺達也)

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